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ブラックホールはわれわれの周辺にも存在

ブラックホールはわれわれの周辺にも存在

Posted April. 03, 2002 09:30,   

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ブラックホールは、はるかに遠い宇宙にだけ存在すると考えられていたが、地球の中、われわれが生活している周辺にも存在しているという研究結果が出て、科学者らが「ブラックホール探し」に乗り出した。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)のジョナサン・ペング教授の研究チームは、宇宙から高速で飛んで来る微粒子(宇宙線)が地球の大気圏に存在する微粒子と衝突すれば、ごく小さなブラックホールが誕生する可能性があるという内容の論文を、物理学において最高の権威を持つ「フィジカル・レビュー・レターズ」 に発表した。

小さなブラックホールも、宇宙の巨大なブラックホールと同じく、光さえ貫くことのできないほど密度が高い。ただ、小さなブラックホールは、陽性子の質量の1000倍で、ごく小さいため顕微鏡でしか観察できない。また、誕生してから1/1027秒で蒸発してしまうので、存在するとしてもそれを観測するのは難しかった。

しかし、科学者らは、アルゼンチンの砂漠に2004年の完工を目標に建設中のピエル・オガ−観測所で、1600の宇宙線の微粒子検出器から生成されるブラックホールを検出する計画である。

ペング教授は「小さなブラックホールは、人間に害を与えず、むしろ物理学の理論を証明する上で重要な資料になる」と述べた。

一方、米ブラウン大学のグレッグ・ランズバーグ教授とスタンフォード大学のサバス・ディモプロ−ス教授も昨年、「フィジカル・レビュー・レターズ」に発表した論文の中で、直径27kmの世界最強の超伝導巨大微粒子加速器(LHC)が2007年稼動すれば、陽性子間の衝突でブラックホールが大量に生成することができると予言した。

ディモプロ−ス教授は1998年、電磁気力、強力、弱力に比べ、重力が非常に小さい理由として、小さなブラックホールの存在が挙げられるという仮説をまとめた。この仮説が立証されれば、人間が感じる4次元の時・空間の中にいくつかの次元が含まれているとう「超紐理論」、ブラックホールは蒸発しながら光を放射するというホーキング教授の理論も立証できると期待されている。



dongho@donga.com