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パク・チャンウクとソン・ガンホの新しい映画「復しゅうは僕のもの」

パク・チャンウクとソン・ガンホの新しい映画「復しゅうは僕のもの」

Posted March. 25, 2002 10:00,   

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「さすがの根性だ」(映画監督L氏)

「勇敢だ」(イ・ジュヨン氏・女、27歳)

「共同警備区域JSA(2000年)」でソウルでの観客250万人を記録したパク・チャンウク監督の新作「復しゅうは僕のもの」の試写会での反応だ。南北韓の兵士たちの友情を描いたユーモアは全く見えず、相次いで起こる復しゅうに巻き込まれた人間の複雑な心理を暴力と血まみれの画面で描き出した。

パク監督(以下パク)と、5回も固辞した後に合流を決めた主演俳優、ソン・ガンホ(以下ソン)に、「復しゅうは僕のもの」について聞いた

—「勇敢だ」という評価が多いが。

「勇敢だと?以前になかったジャンルなので、なじんでないからそう感じるのではないか。僕はただ2002年度にふさわしい情緒とコードを極端な暴力で描いただけだ。(パク)」

「初めてシナリオを読んだ時は、僕もぞっとしたほどだから観客は言うまでもないだろう。」(ソン)

—主演のトンジン(ソン・ガンホ)、リュ(シン・ハギュン)、ヨンミ(ペ・ドゥナ)は殺人者だが、決して悪人だとは思えない。それなら、彼らの殺人行為はどんな意味を持っているのか。

「絶望の中でのもがき、悩んでちゅうちょするけど結局復しゅうせざるを得なくなる人間の弱さについての共感ぐらいかな?」(パク)

「そんなに複雑なものだったのか。僕はただ平凡な人たちの『抵抗』だと思った。」(ソン)

「もちろん平凡だよ。しかし、貧乏な人たちの事情がより複雑なものだから。」(パク)

—暴力が溢れるスクリーンは見るに見かねるかも。多くの観客たちはトンジンがリュのアキレスけんをナイフで切るシーンで目をつぶってしまった。

「2時間ずっと緊張してもらい、映画が終った後も観客の網膜に画面が残っていることを希望した。精神的かつ肉体的に観客たちを極限まで追いつめる、一種の極端な映画鑑賞の体験を持たせようと考えた。」(パク)

—特に愛着を持っているキャラクターがあったら。

「トンジンを娘の復しゅうだけに陥った人間として表現したなら、ヨンミを殺す時に敢えて電気拷問をしなくてもよかっただろう。電気拷問はスイッチさえ回せば済む。一種の間接殺人ということで彼に免罪符みたいなものを提供したのだ。」(パク)

—久しぶりに、強烈で複雑な映画が出たという評だ。ところで、重要なことは観客たちの反応ではないか。

「去年、組織暴力団(ヤクザ)映画が猛威を振るったことで十分だ。これ以上観客の水準を低めてはいけない。映画界が水準を低めると観客も感づく。」(パク)

「でも失敗してはいけない。僕は『緑の魚』(1997年作)以来、失敗したことはない。(笑い)」(ソン)



李承憲 ddr@donga.com