家庭用電気の料金が高すぎる。原価より53%も高い。ナイトクラブやルームサロンなど、風俗営業店の電気料金よりも高いことが明らかになった。
産業用電気の料金は原価より17%低く、韓国電力はこれで生じた損害を家庭用電気料金の一部の1兆5467億円で埋め合わせている。家庭用だけが犠牲になっているカッコウだ。
本紙が26日、単独入手した産業資源部の2001年電気原価と販売価格承認資料によると、韓電の今年の電気1kwの販売単価は発電コスト48.26ウォン、営業コスト17.84ウォン、営業外コスト7.46ウォンなどを合わせた73.56ウォンであることがわかった。
韓電は販売価格を7つの用途に分類し、家庭にはもっとも高い112.55ウォンで売っている。これはラブホテル、酒屋など、サービス業界に電気を提供する販売単価108.70より4%も高いレベルだ。
反面、産業用は家庭用にくらべ、半分程度で、原価より低いkw当たり60.80ウォンに、農業用は44.53ウォンに、深夜電気用は24.05ウォンとなっている。
特に、産業用電気料金は原価以下となり、少なからぬ企業が省エネに取り組んでいないため、エネルギーの高消費パターンの生産体制が改善していないと指摘されている。
これにより、今年396億7000万kwhの電気を使う家庭では、原価より高い電気料金のため追加で負担しなければならない1兆5467億ウォン(累進税未適用)など、合わせて4兆4648億ウォンの電気料金を払わなければならない。
特に、家庭用は原価より53%高い販売価格の外にも、10%の付加価値税がかけられているうえ、ほかの用途にはない使用量別最高18倍の電気料金の累進税を適用し、家計の負担を重くしている。
産業資源部のキム・ドンウォン資源政策室長は「用途別に電気料金が違う国はほとんどない」としつつ、「現在の電気料金体制が需要と供給によって価格が決まる市場経済体制にも合わないため、原価を忠実に反映する方向に制度を改める方針だ」と述べた。
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