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小説家・朴婉緒

Posted May. 17, 2001 10:45,   

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小説家の朴婉緒(パク・ワンソ、70)さんが22日午前10時、ソウル江南(カンナム)区にある淑明(スクミョン)女子高で「大淑明人賞」を受賞する。

開校95周年を迎える淑明女子高は毎年、学校と社会に寄与した同校出身者らに「誇らしい淑明人賞」を、その中1名を選び「大淑明人賞」を授与してきた。今年の「誇らしい淑明人賞」には、長老の繊維芸術作家である徐寿延(ソ・スヨン、84)さんなど10名が選ばれた。

卒業後51年ぶりに孫娘のような同門たちの前で賞を受ける朴さんの思いは格別だ。1944年から6年間、毎朝1時間づつ歩いて通学していた学生時代が彼女の人生で最も幸せな時だったからだ。

「恵まれた教育環境で有能な先生たちから学んだ喜びが一番大きかったです。特に文系班の担任をされていた小説家のパク・ノガプ先生に厳しく文章教育を受けた経験が今でも私に影響を与えています」。

韓国戦争で大学を放棄しなければならなかった彼女は、当時受けていた教育が文章を書くことの基盤のすべてだった。クラスメイトだった小説家の韓末淑(ハン・マルスク)、詩人の朴明星(パク・ミョンソン)さんと交遊したことも大きな力になった。当時の刺激が朴さんが40歳を過ぎた晩学で文壇にデビューし、文学への夢をかなえるようにした力になったのだ。

朴さんは学生時代の思い出をたずねると「あら、何をそんなことを」とはぐらかした。

「学生時代は特別に思い出すことはないですね。時々自習時間をさぼって和信(ファシン)劇場に映画を観に行っていたことくらいですよ。本当に模範生だったんですもの。卒業の時、優等賞も貰いましたよ」。

引き出しの中の日記帳のように胸にだけしまっておきたいのだろうか。彼女の代表作で自叙伝的な小説「お母さんのかんざし」にも、この頃の記憶を載せていないのも、そうした理由なのかもしれない。本人はしきりに笑いで答えをごまかした。



尹正勳 digana@donga.com