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KAI訓練機、アフリカ輸出の道を開く

Posted July. 20, 2016 07:00,   

Updated July. 20, 2016 07:20

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国産航空機が初めてアフリカに進出する。昨年訪問したセネガル大統領を相手に繰り広げた政府やメーカーによる積極的なセールス外交が成果を上げているという評価だ。

国内最大手航空機メーカーである韓国航空宇宙産業(KAI)は19日、「セネガル空軍と『KT-1S』訓練機4機を供給する内容の契約を交わした」と明らかにした。KT-1社、基本訓練機「KT-1」を攻撃機モデルに改造して作ったセネガル輸出用訓練機だ。また、今回の契約は、KAIの今年初の完成機の輸出契約でもある。

国内唯一の完成機メーカーであるKAIは、これまで超音速高等訓練機「T-50」を含めて、計137機の航空機を輸出してきた。インドネシアやフィリピン、タイなどのアジア諸国や、中東(イラク)、欧州(トルコ)、南米(ペルー)にも輸出したが、アフリカは初めてだ。KAI側は、「成長するアフリカ市場で輸出の足掛かりを作ったという意義がある」とし、「ルワンダにもKT-1の輸出を進めている」と明らかにした。これまで、KT-1は、2001年にインドネシアに7機を輸出したのを皮切りに、セネガルを含めて、計81機が輸出された。

これに先立って、昨年6月、セネガルのマッキー・サル大統領は韓国を訪問して、朴槿恵(パク・クンへ)大統領と首脳会談を行った。この席で、サル大統領は韓国の開発経験の移転や韓国企業のセネガル進出を要請した経緯があり、その後、韓国政府とKAIが積極的にセールスに乗り出したことで、契約が実現した。

一方、KAIは、国産ヘリ「スリオン」を基盤に国内管用市場や海外受注を進めており、今年末、米ロッキードマーティンと共に、米空軍の高等訓練機の交換事業「APT(Advanced Pilot Training=旧名称はT-X)」にも提案書を提出する計画だ。



김성규기자 キム・ソンギュ記者 sunggyu@donga.com