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「性商品化」で廃止から6年、ヴィクトリアズ・シークレットファッションショー復活

「性商品化」で廃止から6年、ヴィクトリアズ・シークレットファッションショー復活

Posted May. 17, 2024 08:48,   

Updated May. 17, 2024 08:48

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「背中には巨大な翼を、体には華麗なランジェリーを着た」モデルが6年ぶりに再び戻ってくる。

開かれる度に大きな話題を集めたが、性を商品化するという指摘を受けた米有名女性下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VS)」のファッションショーが、今秋開かれる予定だ。VSは15日、公式ホームページに、「華やかさ、翼、音楽とエンターテインメントなど皆さんが愛したすべてのことを現代的に反映する」とし、ファッションショーの開催を発表した。2018年の舞台後、6年ぶりの復活だ。

1995年、ニューヨークのプラザホテルで始まったVSファッションショーは、毎年世界中に生中継され、数百万人の視聴者を集めた。専属モデルを指す「エンジェル」たちが着用する天使の翼、ジュエリーブランドと協業して出す数百万ドルの「ファンタジーの下着」は、このファッションショーの象徴だった。ジゼル・ブンチェンとジジ・ハディッドなど世界的なモデルはもちろん、テイラー・スウィフトとリアーナなど有名芸能人もVSファッションショーの舞台に立ってきた。

しかし、2010年代後半から、外見とは関係なく自分の体を前向きに受け入れようという「ボディポジティブ(body positive)」運動が広がり、VSは急激な販売不振を経験した。非現実的な体つきの白人モデルを掲げて高価なランジェリーに固執していたこのブランドのイメージが、むしろ若い女性消費者に拒否感を与えたのだ。VS創業者のレスリー・ウェクスナーが未成年者への性的虐待で波紋を起こした億万長者ジェフリー・エプスタインと親交を維持したという事実も悪材料として働いた。

2019年にCEOを交代したVSは、多様性を追求するブランドへとイメージ変身を図った。エンジェルモデルを廃止し、授乳用ブラジャーなども販売し始めた。しかし、消費者はむしろ偽善的だという反応が多かった。実際、昨年9月、アマゾンプライムを通じて披露したテレビファッションショーは、評点が5点満点で1.7点に過ぎなかった。

VSは最近、社会的雰囲気が再び変わったという判断の下、ファッションショーの再開を決めた。米NBC放送は、「ボディポジティブ運動が岐路に立っている状況であることを反映している」と報じた。体重減量用医薬品の需要が急増するなど、「スリムな体つき」に対する需要が再び大きくなり始めたという。「プラスサイズモデル」であるレミー・ベイダーも14日、ソーシャルメディアで、「ファッション界でしばらく多様性と包容性が流行したが、この3年間で明確な変化が現れた」と指摘した。

VSは、ファッションショーの話題が大きくなると、「すべての女性を支持するという私たちの目標は変わらないだろう」と明らかにした。一方、ファッション専門メディアのザ・カットは、「ランジェリーファッションショーは結局、男性の幻想と美の基準をめぐる議論を引き起こすだろう」と予想した。