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イスラエル首相、米国務長官の休戦交渉説得にも「ハマス掃討しなければ」と強硬姿勢崩さず

イスラエル首相、米国務長官の休戦交渉説得にも「ハマス掃討しなければ」と強硬姿勢崩さず

Posted May. 03, 2024 08:59,   

Updated May. 03, 2024 08:59

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ブリンケン米国務長官が1日、イスラエルでネタニヤフ首相と会い、パレスチナ・ガザ地区最南端のラファに対する地上戦を思いとどまり、休戦交渉に臨むよう促した。しかし、ネタニヤフ氏は休戦交渉とは別に、依然としてラファでの地上戦を強行するという「マイウェイ」を主張し、相互の見解の違いだけを確認した。一部進展を見せた休戦交渉も、ハマス側が「安全保障のない休戦は危険な罠」と否定的な意向を示し、難航している。

米紙ワシントン・ポストなどによると、ブリンケン氏は同日、約2時間半続いた会談で、ネタニヤフ氏に「民間人保護対策がないラファ地上作戦は同意できない」と強調した。また、ガザ地区に救援物資の供給速度を上げるよう要請した。米国務省のミラー報道官も会談直後、「ラファに対する米国の明確な立場を再確認した」と説明した。

米国は、ハマスに対しても休戦交渉に積極的に取り組むよう迫った。ブリンケン氏は首相との会談に先立ち、イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領と会談した席で、「休戦が成立しないのはすべてハマスのせいだ」と批判した。

しかし、ネタニヤフ氏は一歩も退かなかったという。イスラエルメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、ネタニヤフ氏は同日の会談で、「人質交渉とラファ攻撃は別問題」とし、「人質交渉も重要だが、ハマスの掃討という目標は変わらない」という考えを曲げなかった。また、休戦交渉に臨んでも終戦は考慮しないという従来の立場も依然として維持した。

匿名の消息筋を通じて、今回の交渉案を前向きに検討すると伝えられていたハマスも、実際には当該案を受け入れる気がないことが明らかになった。

ハマスの広報室は1日、米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、「指導部はイスラエルの現提案を受け入れないだろう」とし、「今後、休戦交渉に応じる意向はある」と明らかにした。イスラエルメディアのチャンネル12も、ハマスの軍事指導者であるヤヒヤ・シンワル氏の側近を引用して、「終戦を保証しない人質交換と休戦交渉は、私たちを狙った罠」と見る内部の認識を伝えた。


カイロ=キム・ギユン特派員 pep@donga.com