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66年歴史の大韓劇場が9月に閉館、改造後に公演場として生まれ変わる

66年歴史の大韓劇場が9月に閉館、改造後に公演場として生まれ変わる

Posted May. 01, 2024 08:32,   

Updated May. 01, 2024 08:32

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韓国映画のメッカ、忠武路(チュンムロ)の最古参の役割を果たしてきた大韓(テハン)劇場が、開館から66年ぶりに劇場事業を中止し、公演場に変わる。

大韓劇場の運営会社であるセギ商事は30日、電子公示を通じて、「今年9月30日、大韓劇場(劇場事業部)の営業を終了する計画だ」と明らかにした。セギ商事は、大韓劇場の営業終了の理由について、「映画上映事業のパラダイムの変化による持続的な赤字の解消だ」と明らかにした。大韓劇場の建物は今後、公演会場に生まれ変わる予定だ。セギ商事は、「大韓劇場のビルを改造し、世界的に有名なイマーシブ公演『スリップ・ノー・モア』を誘致する」と明らかにした。

大韓劇場は1958年、1900あまりの座席を備えた大規模な劇場で、現在の忠武路にオープンした。米国の有名映画制作会社である20世紀フォックス社が建物を設計したと伝えられている。大韓劇場は開館後、映画「ベン・ハー」(1959年)、「サウンド・オブ・ミュージック」(1969年)、「ラストコンサート」(1976年)、「キリング・フィールド」(1985年)、「ラストエンペラー」(1987年)など大作を中心に上映し、忠武路の代表劇場として位置づけられた。特にベン・ハーの場合、数回再上映したことで「ベン・ハー専用館」という別称がついたりもした。

1990年代後半から韓国の劇場業界にマルチプレックス時代が開かれ、大韓劇場とともに肩を並べたソウル劇場や団成社(タンソンサ)、明宝(ミョンボ)劇場なども先に閉館の道を歩んだ。国内初の複合上映館だったソウル劇場は2021年8月に閉館され、住居施設が建設される予定だ。2008年に閉館した明宝劇場は、2009年から公演場の明宝アートホールとして運営されている。国内初の劇場である団成社は、2008年に不渡り処理後、現在ジュエリー卸小売センターとして運営されている。


柳原模 onemore@donga.com