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65歳前の認知症発症患者が10年間で3.6倍増加

65歳前の認知症発症患者が10年間で3.6倍増加

Posted March. 14, 2024 09:03,   

Updated March. 14, 2024 09:03

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高齢者になる前に発生する「若年性認知症」の患者数が、10年間で3.6倍になったことが分かった。

13日、疾病管理庁の国立保健研究院によると、2009年は1万7772人だった若年性認知症の者数が、2019年は6万3231人で、10年間で約3.6倍に増えた。

通常、認知症は65歳以上の高齢者に多く発病すると知られているが、2021年基準で韓国国内の若年性認知症の患者は全体認知症患者の8%程度になる。40代後半から60代前半の間に発症し、「初老期認知症」と呼ばれる若年性アルツハイマーが代表的だ。

若年性認知症は、65歳以上の老人性認知症より症状の進行が早い方だ。また、記憶力が低下して、運動能力や性格障害が順次現れる老人性認知症と違って、記憶力減退や言語障害、運動障害など様々な症状が順番とは関係なく現れるのが特徴だ。

相対的に早い年齢で認知症を患うだけに、患者本人や被扶養者がキャリア断絶によって経済的危機に直面する可能性も高い。疾病管理庁のコ・ヨンホ脳疾患研究課長は、「若年性認知症が増えることについて、科学的に確認された原因はない」とし、「原因を分析するために研究を始めた段階だ」と説明した。

認知症が疑われれば、早期に発見して治療することが何よりも重要だ。症状が本格的に現れる前に治療を始めれば、進行速度を遅らせることができるからだ。本人や家族などの認知症が疑われれば、全国の保健所で無料で行える簡易選別検査で危険な度合いを調べ、病院・医院の精神健康医学科で磁気共鳴画像(MRI)の撮影や神経認知検査(SNSB)などで精密診断を受けることができる。

2021年から全国31の病院のネットワークを基盤に、若年性認知症患者のコホート(集団)研究を進めている国立保健研究院は、3月第3週の「世界脳週間」を迎え、若年性認知症の原因遺伝子を解明した研究結果も発表した。研究チームは、それぞれの単語を理解できず、単語と物とを結びつけて記憶するのに困難がある患者から、以前は明らかになっていない病原性変異を発見した。また、欧米人から主に発見される遺伝子変異が、韓国人患者には極めて珍しいという研究結果も発表した。


パク・ギョンミン記者 mean@donga.com