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中国国防相、米国の制裁にもロシア訪問しプーチン大統領とサプライズ会談

中国国防相、米国の制裁にもロシア訪問しプーチン大統領とサプライズ会談

Posted April. 18, 2023 08:30,   

Updated April. 18, 2023 08:30

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米政府の制裁対象である李尚福国防相が就任後初の訪問先としてロシアを選び、プーチン大統領と会談した。中国の習近平国家主席のロシア国賓訪問後、軍事的にも中ロが緊密になっているという観測が流れている。

16日(現地時間)ロイター通信などによると、李氏は同日、ロシアの首都モスクワでプーチン氏と会談し、「中ロ関係は、冷戦時代の軍事・政治的連合体制を越えている」とし、「両国の協力が地域の安全保障の強化にも役立っている」と述べた。また、「軍事および軍事技術分野で両国の協力が非常に活発で成果も豊富だ」と強調した。プーチン氏は、「両国が合同訓練など協力を持続的に強化することを望む」と話したという。

ロシアのショイグ国防長官の招待でロシアに到着した李氏とプーチン氏の会談計画は事前に伝えられず、異例だと指摘されている。

特に、李氏は米国の制裁を受けていることから、さらに注目を集めている。李氏は中国人民解放軍(PLA)の武器購入及び開発担当である中央軍事委員会装備開発部(EDD)部長だった2018年、米政府の制裁リストに含まれた。中国が当時、ロシアの戦闘機スホーイ(Su)-35や防空ミサイルシステムS-400などを購入したが、これがロシア、北朝鮮、イランを対象に制定された「米国への敵対者に対する制裁法(CAATSA)」に違反したという理由だった。制裁法は、ロシアが2014年にウクライナのクリミア半島を一方的に併合し、16年の米大統領選挙に介入したとし、ロシア企業と取引した第3国に制裁を加えた。これにより、李氏は米国ビザの発給が凍結され、米国管轄権内の金融システムの利用や資産保有などが禁止された。

にもかかわらず習氏は李氏をPLA最高階級の上将に昇進させ、先月、国防相兼国務委員に昇格させて重用した。中国共産党系「環球時報」の英語版、グローバル・タイムズは17日、「米国が本当に中国との国防および軍事交流の再開を望むなら、李氏に対する制裁を撤回し、中国封鎖戦略を止めなければならない」と主張した。 


金祺容 kky@donga.com