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在韓国連軍司令部が72年前の「平壌爆撃」写真公開、「拡大抑止」アピール

在韓国連軍司令部が72年前の「平壌爆撃」写真公開、「拡大抑止」アピール

Posted January. 16, 2023 08:34,   

Updated January. 16, 2023 08:34

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米軍が主軸の在韓国連軍司令部が、韓国戦争当時、米軍戦略爆撃機が平壌など北朝鮮地域に爆弾を投下する写真をSNSに掲載し、その背景に関心が集まっている。

国連軍司令部は9日、フェイスブックに韓国戦争中の1951年当時の写真だとして、米軍のB29戦略爆撃機が中国軍が占領した北朝鮮地域を爆撃する写真を公開した。国連軍司令部は同日、ツイッターにも、北朝鮮爆撃の写真などを載せ、「1951年1月7日、国軍と国連軍、忠州(チュンジュ)-三陟(サムチョク)線で共産軍阻止」、「1月9日国連軍、小規模反撃で態勢転換、B29爆撃機など爆撃機300機平壌ではない地域を爆撃」と説明をつけた。

国連軍司令部が公開した写真の中には、米軍将校が韓半島と日本地図を背景に立ち、何度も爆撃を行った北朝鮮の新義州(シンウィジュ)地域を指し、米軍将兵たちに同地域について説明する様子が映った写真も含まれた。米軍が新義州を爆撃する際、空軍戦力が発進した基地が国連軍司令部後方基地に属する東京の横田米空軍基地だったということも明示した。

国連軍司令部がこのような写真を掲載した理由をめぐって、韓半島の有事に米国が同盟国である韓国に代表的な核投下手段である戦略爆撃機を展開するなど、拡大抑止(核の傘)の約束を徹底して履行する考えを明らかにしたという見方もある。北朝鮮が挑発を続けている状況で、過去に韓半島で全面戦争が起きた韓国戦争当時の写真を掲載し、「確固たる拡大抑止」という基調を言葉ではなく実際の事例として示したということだ。

現在、韓半島で休戦協定の順守を管理する国連軍司令部は、組織の性格だけで見ると米軍が提供する拡大抑止とは無関係だ。しかし、国連軍司令部のSNSに掲載された写真の出所が米空軍と米政府と記されたという点に注目しなければならないという指摘もある。米軍が、韓国戦争で実際に戦争を行った国連軍司令部を通じて、拡大抑止の約束の履行を強調したということだ。特にB29は、1945年に米軍が原子爆弾「リトルボーイ」と「ファットマン」をそれぞれ広島と長崎に投下した戦略爆撃機であり、北朝鮮核の脅威に対抗した米軍の約束履行の意思を示す代表的な兵器とされる。


孫孝珠 hjson@donga.com