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松広寺の「霊山会相図と八相図」が国宝指定

松広寺の「霊山会相図と八相図」が国宝指定

Posted May. 28, 2024 09:19,   

Updated May. 28, 2024 09:19

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国家遺産庁は27日、「順天松広寺(スンチョン・ソングァンサ)の霊山会上図および八相図」(写真)を国宝に指定したと発表した。2003年に宝物に指定されてから約21年ぶりの国宝昇格となる。

全羅南道(チョンラナムド)順天市の松広寺に奉安された仏画は、仏様が霊鷲山で仏法を伝える姿を描いた「霊山会上図」1幅と、仏様の一代記を描いた「八相図」8幅の計9幅で構成されている。松広寺八相図は、釈迦牟尼が兜率天から象に乗って娑婆に降りてくるシーン、釈迦牟尼がルンビニの丘で摩耶夫人の脇から出生するシーンなど、釈迦牟尼の生涯の主要出来事を8つのテーマで描写した絵だ。絵に残っている記録を通じて、朝鮮英祖(ヨンジョ、在位1724~1776年)代の1725年に、僧侶の義謙などが描いたことが明確に分かり、学術的価値が大きい。絵の各幅が統一された筆線と色彩を維持しながら、出来事にともなう時空間の転換を自然に処理するなど芸術的価値も高いという評価だ。

国家遺産庁の関係者は、「一つの殿閣に、霊山会相図と八相図を一度に造成して奉安した最も早い時期の作品だ」とし、「朝鮮後期の霊山会相図の多様性と八相図の新しい典型を提示したという点で、意味が大きい」と話した。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com