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台湾訪問のペロシ米下院議長が台湾支持を再確認、中国は3日間「台湾封鎖」

台湾訪問のペロシ米下院議長が台湾支持を再確認、中国は3日間「台湾封鎖」

Posted August. 04, 2022 08:52,   

Updated August. 04, 2022 08:52

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台湾を訪問したペロシ米下院議長が3日、蔡英文総統と会談し、「米国は常に台湾を支持すると約束をした。台湾との約束を破棄しない」と強調した。中国の習近平国家主席が推進する中国の台湾吸収統一に反対する立場を明確にしたのだ。一方、4日から3日間、事実上台湾を封じ込める初の軍事訓練を行う中国は、「米国に頼った台湾の独立の試みは死の道」と警告した。中国が主権であり核心利益と見なす台湾統一をめぐって米国と中国の対立構図が明確になり、米中が後戻りできない「台湾新軍事冷戦」時代に突入したと分析されている。

ペロシ氏は同日、蔡氏との会談後、記者会見で、「米国は43年前、台湾関係法で常に台湾を支持すると約束した」とし、「台湾と世界の民主主義を守るための米国の決意は揺らぐことはない」と述べた。米国が、韓国や日本などアジア核心同盟国に対する防衛の意思を強調する時に使う『揺るぎない決意』を台湾に使ったのだ。バイデン米大統領が3度にわたって「中国の台湾侵攻時、米軍は介入する」と明らかにしたのに続き、ペロシ氏も中国の台湾侵攻などの有事に米軍の介入を可能にした台湾関係法を強調した。

特に、ペロシ氏は前日夜、台湾到着直後に公開した米紙ワシントン・ポストの寄稿文でも、「中国で最悪の人権状況と法治に対する無視が続いている」と非難した。

中国の王毅国務委員兼外相は同日、談話で、「米国は中国の統一を妨げることができるという幻想を抱くべきではない。中国の平和の試みを破壊しようとすることは無駄な努力に終わるだろう」とし、「台湾問題で挑発する者は必ず頭から血を流すことになる」と警告した。

中国国防省は4~7日、台湾周辺の6ヵ所の海域で実弾射撃など軍事訓練を実施すると明らかにした。台湾の第2都市、高雄から20キロ離れた所も含まれた。中国が訓練地域への船舶と航空機の進入を禁止したため、台湾が事実上孤立状態になる。日本は、「訓練海域に日本の排他的経済水域(EEZ)が含まれている。中国側に懸念を伝えた」と反発した。

ワシントン・ポストは同日、「米中競争の速度と強度が高まり、米中関係が変化し、台湾がその中心に置かれることになるだろう」と分析した。香港紙「明報」は社説で、「米中関係が韓国戦争後、最大の危機に直面した」とし、「キューバのミサイル危機の21世紀バージョンに発展する可能性がある」と指摘した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 北京=キム・ギヨン特派員 weappon@donga.com