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代表監督不在なのにAFC選挙に出馬したサッカー協会長

代表監督不在なのにAFC選挙に出馬したサッカー協会長

Posted May. 17, 2024 08:47,   

Updated May. 17, 2024 08:47

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鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会会長(写真)がアジアサッカー連盟(AFC)の執行委員になった。

鄭会長は16日、タイ・バンコクで開かれたAFC総会で、東アジア地域の執行委員1人を選ぶ選挙に単独出馬し、投票なしで選出された。任期は2027年まで。AFC最高議決機関である執行委員会は、会長1人と副会長5人、国際サッカー連盟(FIFA)評議会委員6人、執行委員18人の計30人で構成される。

鄭氏は2017年5月、FIFA評議会委員に当選し、2年間務めた。しかし、2019年4月に再選に失敗し、昨年2月のAFC総会評議会委員選挙でも落選した。鄭氏が再びAFCで重責を担うことになったのは肯定的な評価に値することだが、国内のサッカー界やファンの視線は決して好意的でない。韓国サッカーが拙戦を繰り広げているのに、責任は取ろうとはせず協会会長を続けることだけを考えているという批判が出ている。

韓国サッカーは最近漂流している。韓国代表がアジアカップ準決勝で敗退した後、選手団内部の確執まで明らかになり、2月には選任過程が不透明だったユルゲン・クリンスマン監督が解任された。黄善洪(ファン・ソンホン)監督が率いた五輪代表チームは、23歳以下アジア杯準々決勝でインドネシアに敗れ、40年ぶりに五輪進出が挫折した。

代表監督の選任過程も未熟さを露呈している。監督を選任できず、黄監督を代打で投入し、今年3月、2020~2026北中米ワールドカップ(W杯)2次予選の2試合を行った。このために五輪出場が挫折したという批判の声も沸騰した。最近は代表監督の有力候補をカナダに奪われ、6月に再び臨時監督体制でW杯2次予選2試合を行わなければならない雰囲気だ。

こういう状況の中で鄭氏はAFC執行委員選挙に出馬した。大韓体育会の定款上、体育団体の首長は、3選からは出馬資格を得るためにはスポーツ公正委員会の審議を通過しなければならないが、国際スポーツ団体の役員になれば公正委員会の承認を受けるのに役立つ。鄭氏がサッカー協会長の4選挑戦のための地ならしとして執行委員に挑戦したとみられている理由だ。


キム・ジョンウン記者 hun@donga.com