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先月ソウルでのビラ競売が18年ぶりに最多の1456件

先月ソウルでのビラ競売が18年ぶりに最多の1456件

Posted May. 07, 2024 08:46,   

Updated May. 07, 2024 08:46

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先月、裁判所の競売にかけられたソウルのビラ(長屋のような集合住宅)の件数が、18年ぶりに最も多かったことが分かった。特に、伝貰(チョンセ=住宅の賃貸保証金)詐欺が最も多く発生したソウル江西区(カンソグ)で、ビラ競売の進行件数が最も多かったことが分かった。

6日、競売専門企業のジジオークションによると、先月、ソウルのビラ(連立・多世帯=集合住宅)の裁判所における競売件数は計1456件と集計された。これは2006年5月(1475件)以来の最大数値となる。ソウルのビラの競売件数は、昨年10月(1268件)から7ヵ月連続で1000件を超えている。2022年下半期から伝貰価格が下落し、逆伝貰(借り主に保証金の一部を返済)が深刻化したうえ、伝貰詐欺でビラを嫌う現象が強くなったためと分析される。

地域別では、伝貰詐欺が最も多く発生した江西区の競売件数が536件で最も多かった。続いて陽川区(ヤンチョング、144件)、九老区(クログ、113件)などの順だった。ビラの競売物件は、京畿道(キョンギド)地域でも多かった。先月、京畿道でのビラの競売件数は計975件で、2006年12月(1007件)以降、最大水準だった。

競売に出される物件は多くなった一方、落札率は10%台に止まっていることが分かった。先月、競売にかけられた1456戸のうち落札された物件は218戸で、落札率は15%の水準だった。伝貰詐欺などでビラ忌避心理が激しくなったためと分析される。江西区禾谷洞(ファゴクドン)のビラは先月、鑑定価格(2億8900万ウォン)の8.6%水準の2482万5000ウォンで競売が行われたが、応札者がおらず13回目も流札となった。禾谷洞の別のビラも先月11日、鑑定価格の9%水準である2688万6000ウォンで競売に出たが、応札者がおらず12回目に流札された。


オ・スンジュン記者 ohmygod@donga.com