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もっともな理由

Posted May. 01, 2024 08:32,   

Updated May. 01, 2024 08:32

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公開初日82万人。5日目に400万人突破。「犯罪都市4」は、普通の映画では想像しがたい成績で幕を開けた。特に、新型コロナウイルス感染拡大以降、映画館の観客が全体的に減少した状況なので、その成績は驚くべきものだ。5月の勤労感謝の日と子どもの日、釈迦の誕生日などの連休が大ヒットにつながることを期待し、早くも1千万人を超えるという話まで出ている。

すでに4作も出ているので、まだ続きがあるのかと思いきや、馬東錫(マ・ドンソク)氏はこのシリーズを8作まで企画しているという。では4作は果たして新しいのだろうか。実際、「犯罪都市」は初回が新しく、その後は大して変わらない物語の繰り返しに近い。マソクドという凄まじい怪力を持つ刑事が、極悪非道の悪党を倒す話だ。それなのに、一体なぜ「犯罪都市」はこれほど連続して成功しているのだろうか。

「何か理由があるのでは」、「犯罪都市4」で力任せに外した鉄格子の前で、麻薬犯が「なぜ鉄格子が外れているのか」といぶかしがる時、マソクドが投げかけるこの言葉は、その理由を一言で説明する。極悪非道な犯罪者を腕力で冷静に制圧するマソクドというキャラクターのファンタジーがそれだ。無知だが、弱者の味方であり、悪党の前では冷酷な独創的なキャラクター。クマのような体格に見合った笑いとアクションの核となるパンチを繰り出すこの庶民的ヒーローの前で、観客は久しぶりに胸がすっきりする。

しかし、相次ぐヒットの理由には、1千万人動員映画のような膨大な数字が与える漠然とした期待も一役買っている。そんなにたくさん観るのなら、何か理由があるのではと映画を選ぶ人も少なくない。見応えのある映画を選んで数字が上がるのではなく、高い数字が見応えのある映画を作るという逆の流れと言えようか。華やかな数字に圧倒される世の中では、数字の向こう側にある真価を見る目がますます必要になってきた。