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不動産と仮想通貨に続きコスダックまで…買い越しの44%が「借金投資」

不動産と仮想通貨に続きコスダックまで…買い越しの44%が「借金投資」

Posted April. 24, 2023 08:19,   

Updated April. 24, 2023 08:19

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株式市場が回復傾向を見せていることを受け、借金して投資する「借金投資」が再び盛んに行われている。証券会社からお金を借りて株式を買う信用融資の残高が、10ヵ月ぶりに20兆ウォンを超えている。コスダック市場は今年、個人投資家の買い越しの半分近くが借金であるほどだ。資産価格の暴騰期に不動産や株式、仮想通貨などに「問わず投資」に乗り出し、苦痛を体験する人が依然として多いが、再び借金をしてお金を稼ごうという誘惑が頭をもたげており懸念される。

株式の「借金投資」は、過熱現象を見せているコスダック市場で深刻だ。昨年末、7兆7600億ウォンだった信用融資の残高が、今月に入って10兆ウォンを突破した。時価総額が5倍の有価証券市場より借金が多い。今年に入って、コスダック市場で増えた借金は2兆7000億ウォンで、個人投資家の買い越し金額の44%に達する。買い越し比負債の割合は、株式の狂風が吹いた2020年の1.6倍に達するほど未曾有の水準だ。

今年に入って、コスダック市場は27.9%も上昇した。二次電池などいくつかの銘柄が高騰傾向を見せるや、「私一人で疎外されるかもしれない」という心理が広がり、借金をして投資した人が増えている。しかし、短期間の大規模な借金で引き上げた上昇傾向がいつまで続くか危ぶまれる。市場調整が本格化し、反対売買などで借金が清算される状況になれば、その影響は深刻になるものと見られる。

株式だけでなく、不動産市場でも「魂まで引っ張って融資」が再び増える兆しを見せている。先月銀行に抵当に入れた住宅は9万5621件で、2021年3月以降2年ぶりに9万件を越えた。「借金投資」と「魂まで引っ張って融資」の増加は、青年層の破産につながりかねない。借金を返済できず、個人再生を申請した債務者は、先月は1万1228人で、史上最大を記録した。1年前より50%も増えた。昨年の個人再生申請者のうち、20代や30代の割合は46.6%に達する。

資産市場のバブル崩壊と金利引き上げを経験し、借金の危険性を痛感したが、最近になって警戒心が鈍くなった雰囲気だ。負債の増加と債務不履行が、韓国経済のずさんさの引き金にならないよう、家計負債の管理に万全を期さなければならない。再生不能に追い込まれた借主には回復の機会を与えながらも、待てば借金を帳消しにしてくれるだろうという期待を呼び起こさないよう、精巧なアプローチが必要だ。家計や企業、政府などすべての経済主体が、再び借金の恐ろしさを振り返る時になっている。