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米ビッグテック5社、昨年の時価総額が3兆ドル消滅

米ビッグテック5社、昨年の時価総額が3兆ドル消滅

Posted January. 03, 2023 08:23,   

Updated January. 03, 2023 08:23

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昨年、フェイスブックの親会社メタやアップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの5つの巨大ビッグテック企業を指す「FAANG」の時価総額が、3兆ドル(約3789兆ウォン)以上減ったことが分かったと、1日、米紙ウォールストリートジャーナルが報じた。

同紙は、「テックの株価は、栄光の時代から墜落した」とし、基準金利の変動に敏感な大型テック株の下げ幅が特に大きかったと分析した。2020年と2021年には新型コロナウィルス禍の克服のための各国の刺激策で流動性があふれ、テック株の株価が高騰した。しかし昨年、米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)の度重なる利上げの影響で、他の分野の企業を大きく上回る下げ幅を見せた。

昨年全体で、メタの株価は64%下落した。ビッグテック5社の中で下げ幅が最も大きかった。景気低迷への懸念の中で、各企業はデジタル広告費を減らし、メタが今後主力事業として掲げた「メタバース」を巡る不確実性が高まり投資家が足を引いた。昨年下半期は一時、株価の下落幅が70%に迫ったが、1万1000人の人員削減の発表後、下げ幅を少し減らした。

ネットフリックスは51%下落した。加入者が離脱し、新しい広告料金制の定着が遅れた影響とみられる。アマゾンの株価は、1年前の半分の水準に落ちた。最大のショッピングシーズンである昨年11月と12月を控え、米消費の低迷を警告する声が相次いだ。グーグルは、検索広告の減少などで39%下落した。アップルもやはり、中国のゼロコロナ封鎖政策にともなう生産減少などで27%下落した。

昨年全体で、大型株中心のスタンダード&プアーズ(S&P)500指数は、1年前より19%下落した。世界金融危機に見舞われた2008年以降、最悪の成績を記録した。FAANGがS&P500で占める割合も、2021年の17%から昨年は13%に減った。

ニューバーガーバーマン資産運用のエリック・クヌチョン投資責任者は、「お金がただの時は、投資家たちは未来収益、特に成長株に価値を置くが、金利が上がればすべてが変わる」と診断した。これを考慮すると、FRBが金利引き下げに乗り出してこそ、テックの株価も持ち直すことができるという見通しが出ている。


金玹秀 kimhs@donga.com