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厳しい寒波が訪れると、航空機も揺れやすくなる

厳しい寒波が訪れると、航空機も揺れやすくなる

Posted January. 28, 2026 10:09,   

Updated January. 28, 2026 10:09


中部地方では朝の最低気温が氷点下10度前後まで下がり、日中も氷点下にとどまる厳しい寒波が続いている。こうして「冬将軍」が猛威を振るい始めると、韓半島上空を飛行する航空機も、より大きく揺れることが多くなる。地上の天候が厳しくなるのと同様、空の気象条件も過酷さを増すためだ。

韓半島に厳寒が訪れる主な要因は、北極周辺を巡っていたジェット気流が、中緯度に位置する韓半島上空まで南下することにある。ジェット気流は本来、北極上空の冷気を閉じ込める役割を担うが、それが南下すると、北極の寒気も韓半島まで流れ込む。寒さが一気に厳しくなる理由である。

問題は、このジェット気流周辺では乱気流(タービュランス)が発生しやすい点だ。風速差の大きい空気の流れがぶつかる境界付近では、気流が不安定となって混ざり合い、乱気流が生じる。ジェット気流は西から東へ、時速270キロ以上で流れる極めて速い風の帯であり、周囲の空気との速度差が大きいため、常に乱気流発生の可能性が高い。

さらに厄介なのは、ジェット気流周辺で生じる乱気流は、航空機の気象レーダーでは捉えにくく、回避が困難なことだ。ジェット気流が韓半島上空まで南下すると、地上には強烈な寒さが訪れるが、このような冬ほど空は雲一つない晴天となる場合が多い。こうした快晴の空で、ジェット気流などの影響によって発生する乱気流は「晴天乱流(Clear Air Turbulence)」と呼ばれる。

航空機に搭載されている気象レーダーは、雲などに反射した電波を捉えて乱気流を予測する仕組みであり、反射対象となる雲のような「物体」が存在しない晴天乱流は検知できない。

操縦士が事前に察知することが難しいため、事故に至るケースもある。2013年2月、仁川(インチョン)から中国・天津へ向かっていた大韓(テハン)航空機が、レーダーに映らない乱気流に突然巻き込まれ、立ったまま仕事をしていた客室乗務員2人が足首を骨折する事故も起きた。

予測が困難なため、操縦士たちは情報共有によって晴天乱流を極力避けている。その手段が「報告」だ。先行する航空機が予測不能な乱気流に遭遇した場合、まず脱出後、管制機関に対して位置や高度、乱気流の強さなどを詳しく報告する。管制機関はその情報をもとに、後続機が該当空域を回避できるよう支援する。

まれではあるが、晴天乱流を目視で推測できる場合もある。巻雲(すじ雲)のような薄雲が、のこぎり状の形をしていれば、その周辺で乱気流が発生している可能性が高い。巻雲そのものが乱気流を生むわけではないが、乱気流付近に現れることがあり、視覚的な手がかりとなることもある。