
中国がレアアースに続き、1日から銀の輸出規制に踏み切った。銀は太陽光発電や電気自動車など、未来産業の核心原料とされ、近年需要が急増している。世界第2位の銀生産国である中国の輸出規制により、当面、銀価格の変動性が高まるとの見方が出ている。中国が重要鉱物の供給網を「武器化」する戦略を拡大しているとの分析も浮上している。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)やCNBCなどによると、中国商務省は先月31日、1日から施行する「2026年輸出許可証管理対象貨物リスト」を発表し、銀を含めた。商務省はすでに昨年10月、タングステンやアンチモンなどの希少金属とともに、銀の輸出を制限する方針を明らかにしていた。26~27年の2年間に銀の輸出許可を受けた企業44社の名簿も確定し、昨年12月30日に公表した。
今回導入された銀の輸出規制は、00年から続いてきたクオータ制に代わるもので、輸出許可を受ける企業は、22~24年に毎年銀を輸出していたことを証明するなど、厳格な基準を満たす必要があると、SCMPは伝えた。中国当局は規制の理由として「資源および環境保護」を挙げている。ただ、中国共産党機関紙・人民日報系の証券時報は、昨年12月30日付の記事で、業界関係者の話として「新たな銀の輸出規制政策は、銀が正式に国家戦略資源リストに含まれ、『一般商品』から『戦略物資』へと格上げされたことを意味する。輸出管理の水準はレアアースと同等だ」と報じた。
米国地質調査所(USGS)によると、昨年の中国の銀生産量はメキシコに次いで世界第2位で、埋蔵量も上位に位置する。銀は貴金属であると同時に、電子回路、バッテリー、太陽光パネル、医療機器などに広く用いられる産業素材だ。米国は昨年11月、経済と国家安全保障に不可欠と判断する「重要鉱物」のリストに、銅やウランとともに銀を追加した。中国の規制実施を前に、昨年12月27日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)に「これは良くない。銀は多くの産業工程で必要だ」と投稿した。
昨年の銀価格は年初から年末にかけて150%以上急騰するなど高値が続いた。銀の現物価格は昨年12月、一時オンス当たり80ドル(約11万5200ウォン)を史上初めて超えた後、70ドル(約10万800ウォン)台で取引された。
キム・ユンジン記者 kyj@donga.com






