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ロケット配送で使えるのは5000ウォンのみ クーパンの「抜け道補償」

ロケット配送で使えるのは5000ウォンのみ クーパンの「抜け道補償」

Posted December. 30, 2025 09:55,   

Updated December. 30, 2025 09:55


クーパンは30日に開かれる国会での聴聞会を前に、大規模な個人情報流出をめぐり、1人当たり5万ウォン相当の被害補償案を29日に発表した。補償金を「クーパンの生態系」内でしか使えない購入利用券として支給し、しかもクーパンで実際に使える金額は5000ウォンにとどまることから、「抜け道補償だ」との批判が噴出している。

クーパンの補償案によると、1人当たりの購入利用券の総額は5万ウォンだが、この金額をクーパンのアプリでの商品購入や、クーパンイーツの飲食配達に自由に使うことはできない。利用可能額を4種類に分割しているためだ。ロケット配送・ロケット直輸入などクーパンの全商品で使える5000ウォン、クーパンイーツで5000ウォン、クーパントラベル商品で2万ウォン、 R.LUX商品で2万ウォンに分け、それぞれ1回ずつしか使えない仕組みとなっている。

今回のクーパンの補償案の総額は1兆6850億ウォンに上り、これまで国内企業で個人情報流出が発生した際の補償規模としては最大の水準だ。ただし、被害者数が3370万人と前例のない規模であることによるものだ。

韓国消費者団体協議会は同日、声明を出し、「クーパンの補償案は消費者を愚弄するものだ」としたうえで、「消費促進型の特典を中心に設計され、個人情報侵害への賠償ではなく、追加購入や再加入を誘導するマーケティング手段に堕している」と批判した。


ナム・ヘジョン記者 イ・ソジョン記者 namduck2@donga.com