
「正直、憎まれてもかまいません」
プロ野球ハンファの抑え投手、キム・ソヒョン(21)は、クリスマスの25日に球団の公式ユーチューブチャンネルで公開されたドキュメンタリーで、シーズン終盤の不調について率直な思いを語った。
今季のキム・ソヒョンの浮き沈みは、チームの成績と直結した。前半戦42試合に登板し、防御率1.55、22セーブを記録。ハンファは1992年以来33年ぶりに前半戦を首位で折り返した。キム・ソヒョンはオールスター歴代最多得票記録も更新した。リーグ屈指の外国人投手「ワンツーパンチ」、ポンセ(31)とワイズ(29)の活躍も重なり、ファンの期待は高まった。
しかし、その期待を打ち砕いたのもキム・ソヒョンだった。後半戦に入って不安定さを見せ、10月1日の仁川(インチョン)の文鶴(ムンハク)球場でのアウェー戦では、5-2とリードして迎えた9回裏2死から連続本塁打を浴び、5-6の逆転負け。これでハンファの韓国シリーズ直行の可能性はゼロとなった。
ポストシーズンでも不調は続いた。三星(サムスン)とのプレーオフ2試合でいずれも本塁打を浴び、LGに1勝2敗と劣勢で迎えた韓国シリーズ第4戦でも、4-1とリードした8回表に逆転のきっかけとなる一発を許した。肝心な場面で本塁打を浴び続けると、起用を続けた金卿文(キム・ギョンムン)監督への批判も噴出した。
それでも、キム・ソヒョンは今季33セーブ(リーグ2位)を挙げ、ハンファ投手としては2018年のチョン・ウラム(引退)以来7年ぶりに30セーブの大台に到達した。韓国シリーズ第4戦で被本塁打により勝利を逃したワイズも、この点を強調した。
ワイズは「その試合で10本ホームランを打たれても問題なかった。本当に若い選手なのに、33セーブを挙げ、オールスターにも選ばれた。彼のレギュラーシーズンでの活躍がなければ、私たちは韓国シリーズに進めなかった。シーズン終盤の出来事が、来年の好投の妨げにならないことを願う」と語った。
キム・ソヒョンは「今年、抑えとしてやれたのもファンの皆さんの応援のおかげ」とし、来季はシーズン最後まで活躍し続ける決意を口にした。
任寶美 bom@donga.com






