
今年注目の「ライジングスター」として存在感を高めている俳優のチュ・ヨンウ(26)が、映画「今夜…」で初の主演を務めた。24日、ソウル市鍾路(チョンノ)区にあるカフェで取材に応じたチュは、「大きなスクリーンで自分の姿を見ると思うと、緊張もするし、わくわくもします」と語り、「どんな形でもいいので、もう一度映画に出演したい」と笑顔を見せた。
本作は、毎日記憶を失うソユン(シンシア)と、毎日その記憶を補い続けるジェウォン(チュ・ヨンウ)が、互いを守りながら「記憶していく」青春メロドラマだ。日本の同名小説を原作とし、2022年には映画化され、大きな人気を集めた。
もともと青春ものが好きだったというチュは、「台本をもらう前から、小説も映画も楽しく見ていました」といい、「初恋の感情をきちんと表現してみたいという思いと、キム・ヘヨン監督への尊敬の気持ちを胸に、この作品に臨みました」と振り返る。
「演技は、ある程度は経験から生まれるものだと思う」と語るチュは、瑞々しい10代を演じるため、当時の自分のように無邪気に笑い、あえて言葉の語尾を曖昧にする工夫もしたという。初恋の思い出についても、率直に打ち明けた。「高校時代に付き合っていた友人は勉強がとてもできて、その差を埋めようと必死でした。当時の記憶を何とか掘り起こそうと努力しました」。
チュは今年、「オク氏夫人伝」「重症外傷センター」「広場」など複数のドラマで活躍し、デビュー4年目にして一気に注目を集めた。称賛や関心については、「力になる一方で、プレッシャーも感じます」と正直に語る。
「自分をすごい人間だと思ったことは一度もありません。大きなことを成し遂げているとも思っていません。ただ、今年を振り返ると、後悔なく走り切れた一年だった。中身の詰まった一年でした」






