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フェイカー「マスク氏がAIで挑んでも、我々が勝つ」

フェイカー「マスク氏がAIで挑んでも、我々が勝つ」

Posted December. 19, 2025 10:07,   

Updated December. 19, 2025 10:07


「関心を寄せてくれるファンに応えるという意味で、自分を磨くことは義務であり責任だと思っています」

オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」を超え、eスポーツ界全体の象徴的存在となった「フェイカー」ことイ・サンヒョク選手(29)は18日、ソウル鍾路区(チョンロク)のチジジク・LoLパークで開かれた記者懇談会で、こう語った。自身への高い評価が重荷に感じることはないかとの質問に答えたものだ。卓越した実力に加え、寄付や読書キャンペーンなどを通じて、若者に「良い影響」を与えるスターとしても知られる。懇談会では、所属チームT1と2029年までの長期再契約を結んだ背景や、LoL世界大会「ワールドチャンピオンシップ(W杯)」で世界初の3連覇を達成した感想、今後の目標や価値観を語った。

eスポーツ選手としては決して若くない年齢で4年契約を結んだ理由については、「プロゲーマーとして、まだ学び成長できる部分がある」とし、「今後4年間でさらに成長し、自分自身に証明したい」と話した。円熟したようだという評価には、「敗北の捉え方が変わった」とし、「負けは悔しさだけでなく、成長の原動力にもなり得る」と語った。

T1は先月の2025年W杯で優勝し、LoLeスポーツ史上初の3連覇を達成した。デビュー13年目となる今季も高い競技力とリーダーシップを示し、通算6度目の優勝を果たした。フェイカーは「今回の大会も順調だったことは一度もなかった。負けても最善を尽くそうという姿勢で臨み、本来の力を出せた」と振り返り、「今後4年も連続優勝を目標にする」と意欲を示した。

代表入りへの思いも改めて口にした。2022年の杭州アジア大会では代表として金メダルを獲得している。「アジア大会に出場することは、いつも特別な瞬間だ。機会があり、十分に力を示せると判断すれば、再び太極マークを背負いたい」と述べた。最近、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、AIモデル「グロック5」とLoL最強チームの対戦を提案したことについては、「来年対戦するなら、我々(T1)が勝つと思う」と自信をのぞかせた。

ゲームを巡る社会的認識については、「既成世代が以前より良い目で見てくれていると感じる」とし、「否定的な側面が強調されることもあるが、時間とともに調整されていく部分だ」と語った。番組出演などの対外活動が競技力に影響するのではとの懸念には、「今はゲームが上手いだけでは通用しない時代。競技力を最優先しつつ、ゲーム文化を伝える活動にも力を入れたい」と語った。