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英米メディア「韓国の大学入試英語、狂気の難しさ」

英米メディア「韓国の大学入試英語、狂気の難しさ」

Posted December. 15, 2025 10:00,   

Updated December. 15, 2025 10:00


2026学年度大学修学能力試験(修能)の英語試験は「不修能(不可能なほど難しい修能)」と論議を呼び、その難易度の高さが英米メディアの注目を集めた。米紙ニューヨーク・タイムズや英BBCは、今回の修能の英語の出題内容とそれを巡る議論を伝え、大きな関心を示した。

BBCは12日(現地時間)、「韓国の過酷な大学入学試験である修能の英語は悪名高い」とし、「修能英語を古代文字の解読に例える学生や『狂ったように難しい』と表現する学生もいる」と報じた。今回の修能で英語1等級だった受験生の割合は3.11%にとどまり、絶対評価に転換された18学年度以降で最も低かった。

BBCは、特に難しかった問題として、ドイツの哲学者イマヌエル・カントの法哲学を扱った34番、ビデオゲーム用語を素材にした39番を挙げた。さらに39番を巡り、オンラインコミュニティ「レディット」に投稿された反応も紹介し、「気取った言葉遊びだ」「概念やアイデアをきちんと伝えられていない拙い文章だ」といった批判があったと伝えた。

英紙テレグラフは、「あなたは韓国の『狂った』大学入学英語試験を突破できるか」と題する記事で、修能英語の34、35、39番の問題を紹介した。英国の読者からは、「この大学入試が、なぜ韓国に三星(サムスン)があるのかを説明している」とのコメントが最も多くの「いいね」を集めたほか、「今日のハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の入学試験問題に非常によく似ている」「母語の実力には自信があるが、最初の問題(39番)は全く理解できなかった」といった声も多くの共感を得た。ニューヨーク・タイムズも「あなたはこの問題に正解できるか」として、24、34、36、39番を提示した。

海外メディアは、修能が韓国社会で持つ意味についても伝えた。英紙ガーディアンは、修能について「名門大学入学に不可欠な試験」であり、「社会的地位の上昇や経済的安定、さらには良い結婚への関門と見なされている」と報じた。また、過度に競争的な教育システムが学生に深刻な圧力を与え、若者のうつ病問題につながっているとも指摘した。

一方、BBCは、今回の修能英語の難易度調整を巡る混乱の責任を取り、呉承杰(オ・スンゴル)韓国教育課程評価院長が10日に辞任したことも伝えた。呉氏は「英語の出題が絶対評価の趣旨に沿わず、受験生や保護者に心配をかけ、入試に混乱を招いたことについて、重い責任を痛感している」と述べた。


キム・ボラ記者 purple@donga.com