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「26年間に1400回出動」の消防士が白血病 裁判所「公務上の疾病」

「26年間に1400回出動」の消防士が白血病 裁判所「公務上の疾病」

Posted December. 15, 2025 10:00,   

Updated December. 15, 2025 10:00


26年間にわたり1400回を超えて火災現場に出動した消防士が白血病を発症したのは、公務に起因する疾病として認めるべきだとする裁判所の判断が示された。

ソウル行政裁判所行政8単独の文智勇(ムン・ジヨン)判事が14日、消防公務員のソン氏が人事革新処長を相手取り、「公務上の療養を認めなかった処分の取り消し」を求めた訴訟で、最近、原告勝訴の判決を言い渡したと明らかにした。

1996年から消防士として勤務してきたソン氏は、2021年に急性骨髄性白血病と診断され、療養給付を申請した。しかし、人事革新処は、実際に消火・救助業務に従事した時点から22年が経過して白血病を発症したとして、業務と疾病との因果関係は認められないとし、23年3月に公務上療養を不承認とした。

これに対し裁判所は、消防本部の火災調査報告書などを基に、ソン氏の火災現場への出動回数を計1431回と算定した。これは、人事革新処が消火業務への投入を認めた出動隊員としての出動(188回)に加え、出動部署長(370回)、当直責任官(420回)、消防署長(69回)として出動した回数も含めたものだ。

裁判所は「出動部署長などとして勤務していた期間にも、消火・救助活動を行っていたことは、同僚消防公務員の証言とも一致する」とし、「白血病の発症原因となる有害物質に長期間さらされたことで、白血病を発症したと推認できる」と説明した。人事革新処が控訴しなかったため、この判決は確定した。


ヨ・グンホ記者 yeoroot@donga.com