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「ギャング支配」続くハイチ ホーム戦なしでW杯本大会へ

「ギャング支配」続くハイチ ホーム戦なしでW杯本大会へ

Posted November. 21, 2025 09:33,   

Updated November. 21, 2025 09:33


中南米カリブ海の島国で、国連が最貧国に分類し、ギャング(犯罪組織)間の流血衝突でも知られるハイチが、1974年以来52年ぶり、史上2度目の国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)本大会に進出した。深刻な貧困と社会不安の中で成し遂げた快挙だ。

米紙ワシントン・ポストなどによると、ハイチは18日、2026北中米W杯予選のグループリーグでニカラグアに2-0で勝利し、本大会出場を決めた。この夜、首都ポルトープランスには数万人の住民が街に繰り出し、出場決定を祝った。

通常、ポルトープランスは夜になると人通りがほとんどない。ギャングによる殺害や誘拐、暴行などの犯罪が蔓延しているためだ。ある住民は「この国の状況を考えれば驚くべきことだ。この勝利はハイチが滅びないことを示している」と同紙に語った。

人口1200万のハイチは、2010年の大地震で国のインフラがほぼ壊滅した。それ以来、各国の支援に依存している。また2021年7月にジョブネル・モイーズ大統領が暗殺されて以降、今も国家元首の空白が続き、ギャングが首都の約90%を掌握するなど、事実上治安が崩壊している。国連は今年7月、「ハイチの首都は事実上ギャングによって麻痺している」と評価した。国内避難民は130万人に達する。

ギャング支配地域にサッカー場があるため、ハイチ代表チームは予選を一度もホームで戦えなかった。18日のニカラグア戦も、首都から南へ200キロ離れたキュラソー(オランダ自治領)のウィレムスタットで行われた。ハイチの青年・スポーツ・市民活動相は「ハイチはホーム戦なしで本大会に進出した史上初の国となった」と述べた。

フランス出身で代表チームを率いるセバスティアン・ミニエ監督は、空港閉鎖のためハイチに入れず、遠隔でチームを指導した。代表選手の多くは、海外在住のハイチ国籍選手だという。

ワシントン・ポストの報道によると、予選最終戦が行われた日は「ヴェルティエールの戦い記念日」で、1803年にハイチ人がフランス軍に決定的勝利を収めたことを記念する祝日だった。ハイチはフランス植民地支配から脱し、世界初の黒人共和国を樹立した国である。

一方、人口15万の小国キュラソーも同日、W杯本大会に進出した。AP通信は「人口規模では男子W杯本大会に進出した史上最小の国」と報じた。


キム・ボラ記者 purple@donga.com