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LG電子、インドのiPhone生産工場に設備を初供給

LG電子、インドのiPhone生産工場に設備を初供給

Posted November. 06, 2025 09:12,   

Updated November. 06, 2025 09:12


LG電子が、インド国内のアップル社のiPhone生産工場にスマートファクトリーの設備を供給したことが分かった。LG電子が、iPhoneの完成品の生産用製造設備をアップルに納入したのは今回が初めてだ。

5日、インド有力経済紙「エコノミック・タイムズ」は、「LG電子が、インドで稼働中のアップルのiPhone生産ラインに自動化製造工程用設備を供給した」と報じた。

業界では、LG電子のスマートファクトリーの設備がiPhone生産の厳格な品質基準をクリアした点を踏まえ、今後関連受注が増える可能性が高いとみている。

LG電子のB2B(企業間取引)事業にも弾みがつくとの評価が出ている。LG電子は、家電中心の事業構造をスマートファクトリーソリューション、自動車電装、空調などB2B分野へと多角化している。LG電子の趙周完(チョ・ジュワン)最高経営者(CEO)は先月、慶尚北道慶州市(キョンサンブクト・キョンジュシ)で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)のCEOサミットで米インテルの経営陣と会い、スマートファクトリーソリューションの協力策を中心に議論するなど、新規事業の拡大を加速させている。

特に中国に代わって「世界の工場」として浮上しているインドで挙げた成果という点で、意味が大きい。グローバル企業は、米国の高関税リスクとインド内需市場の成長に対応するため、中国中心の生産拠点をインドに移す動きを強めている。アップルも、2017年にインドでiPhoneの生産を開始し、昨年の「iPhone16」シリーズからは全ラインアップをインドで生産している。これにより、インド国内のスマートファクトリーソリューション市場は急速に拡大するとの見方が出ている。さらにLG電子のインド法人が最近、企業公開(IPO)に成功し、インド専用家電ラインアップを発売したことから、現地事業の拡大にも一層拍車がかかる見通しだ。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com