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ADHD治療薬の処方、大峙洞・盤浦洞など塾街に集中

ADHD治療薬の処方、大峙洞・盤浦洞など塾街に集中

Posted November. 04, 2025 09:40,   

Updated November. 04, 2025 09:40


ソウル江南区(カンナムク)や瑞草区(ソチョク)、京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・ブンダンク)など、私教育熱が高い地域で注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬の処方が多かったことが分かった。

国民健康保険公団は3日、先月31日に開かれた韓国保健経済・政策学会秋季学術大会でこの内容を含む研究結果を発表した。研究チームは、ADHD治療薬として使用されるメチルフェニデートの使用量を分析した。メチルフェニデートは服用するとドーパミン数値が上昇し、一時的に集中力が高まる効果があるため、「勉強ができる薬」「集中力を高める薬」として知られている。

昨年のメチルフェニデート処方者数は、2007年比で4倍の約32万7千人に増加した。年代別では07年から昨年まで10代の処方が最も多く、昨年は7歳、13歳、16歳、24歳で初めて処方を受ける人が急増した。いずれも小・中・高校入学期に合わせた処方と推定される。

メチルフェニデートの処方が多い地域は、高所得者が多く、私教育熱の高い地域に集中した。全国的にはソウル江南区、瑞草区、京畿城南市盆唐、ソウル松坡(ソンパ)区、龍山(ヨンサン)区の順で多かった。ソウル市内の洞別では、江南区大峙洞(テチドン)、瑞草区盤浦洞(バンポドン)、松坡区蚕室洞(チャムシルドン)、江南区逸院洞(イルウォンドン)で人口比の処方が多かった。研究チームは「正常な発達過程で各成長段階ごとに克服すべき課題を薬物に頼る傾向が強まっていることについて、社会的議論と対策が必要だ」と指摘した。

一方、昨年は国民10人中8人が消化器系医薬品を処方され、1人当たり年間平均165錠が処方されていることも分かった。健康保険公団は同日、学術大会で消化器系医薬品の主目的以外の使用パターンを分析した結果を発表。「風邪などで慣例的に消化器系医薬品が併用処方されており、過剰服用による安全問題とともに健康保険財政への負担となっている」と指摘した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com