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ラッパーのトラヴィス・スコット 韓国初公演でファンとケミストリー爆発

ラッパーのトラヴィス・スコット 韓国初公演でファンとケミストリー爆発

Posted October. 27, 2025 09:34,   

Updated October. 27, 2025 09:34


「韓国は美しくて驚くべき国だ」

ラッパーのトラヴィス・スコット(34)がそう叫ぶと、観客席から一段と大きな歓声が湧き上がった。25日午後、京畿道(キョンギド)の高陽(コヤン)総合運動場のメインスタジアムで行われた初の来韓コンサート「CIRCUS MAXIMUS(サーカス・マクシマス)」は、スコット特有の荒々しくも躍動的なエネルギーを余すところなく披露した舞台となった。

スコットはラッパー、プロデューサー、ファッションデザイナーなど多様な分野で世界的影響力を持つエンターテイナーだ。サイケデリック・ロックの要素をヒップホップに融合させた独自のサウンドを築き上げ、カニエ・ウェストの「愛弟子」としても知られている。今回のツアーは、2023年に発表した4枚目のオリジナルアルバム「ユートピア(UTOPIA)」を引っさげてのワールドツアーで、北米など76公演すべてが完売し、約170万人を動員した。

公演は冒頭からレースカーのように加速した。巨大な岩の造形物が設置されたステージ上で『HYAENA』を皮切りに『THANK GOD』『MODERN JAM』が立て続けに流れると、約4万8000人の観客が一斉に跳ね、叫んだ。予定より30分遅れてステージに上がったが、熱気はすでに最高潮に達していた。

初の来韓公演にもかかわらず、観客との一体感が際立っていた。『BACKR00MS』『TYPE SHIT』『Nightcrawler』のパートでは観客4人をステージに呼び込み、肩を並べてラップを披露。冷え込む夜気のなか、ノースリーブ姿でステージを縦横無尽に駆け回り、熱気をさらに高めた。

『MAMACITA』を前にスコットが大きく腕を回すと、スタンディング席のあちこちで観客が円を作り、ぶつかり合う「モッシュピット(Mosh Pit)」が自然発生した。スコットのライブを象徴する場面のひとつで、特定のジェスチャーが観客の集団的エネルギーを爆発させる彼独自のライブ文法がそのまま現れた瞬間だった。

続く『MY EYES』では感性的なメロディーとビートの転換が際立ち、『I KNOW?』では夜明け前の酔いと欲望を告白するような繊細な情感が伝わった。クライマックスは代表曲『FE!N』。スコットはサビを歌っては止める動作を6回繰り返し、緊張と爆発を緻密に操った。その後も『SICKO MODE』『ANTIDOTE』『GOOSEBUMPS』とヒット曲を畳みかけ、最後の一瞬までエネルギーを燃やし尽くした。

ステージの最後、彼は太極旗(テグッキ)を肩にかけ、スタンディング席最前列のファンと手を取り合った。

「ソウル、愛してる。また必ず戻ってくる」

歓声は公演が終わった後も長く鳴り止まなかった。


高陽=サ・ジウォン記者 4g1@donga.com