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Kスナック、中東・南米進出で関税リスク回避

Kスナック、中東・南米進出で関税リスク回避

Posted October. 24, 2025 07:44,   

Updated October. 24, 2025 07:44


23日、蔚山市蔚州郡(ウルサン・ウルジュグン)にある世界(セゲ)食品の蔚山工場を訪ねた。高さ約2メートル、長さ4.5メートルの人工知能(AI)選別機に取り付けられた4台のセンサーカメラが、コンベヤーベルトに流れるアーモンドをリアルタイムでスキャンしていた。殻が半分むけたアーモンドは不良品ラインへ、硬く良質なものは生産ラインへと自動的に仕分けられる。選別されたアーモンドはローストと糖衣工程を経た後、円筒形の機械の中でハニーバター粉末と均一に混ぜ合わされる。さらに熟成と包装を終えると、消費者におなじみの「モゴボン・ハニーバターアーモンド」が完成する。

新工場は、これまで釜山市影島(プサンシ・ヨンド)や京畿道軍浦(キョンギド・クンポ)工場などに分散していたナッツ、ビーフジャーキー、フィッシュジャーキーの各生産ラインを統合した生産拠点である。総額1000億ウォンを投じ、地上4階建て3棟規模で建設された。延べ面積は2万7673平方メートル(約8370坪)に達し、工場拡張により年間生産能力は従来(9000トン)比1.6倍超の1万4000トンに拡大した。

世界食品が蔚山に新工場を建てたのは、Kナッツスナックの人気上昇に伴う急増する海外需要に対応するためだ。世界食品の海外売上高は2021年の1000万ドル(約144億ウォン)から2022年は1200万ドル(約172億ウォン)、昨年は1600万ドル(約230億ウォン)へと伸びた。輸出先は日本、米国、中国、ベトナムなど20カ国以上に広がり、昨年の海外売上比率は全体の約25%を占めている。世界食品は、新工場を通じて輸出比率を現在の15%水準から30%にまで引き上げる計画だ。

世界市場でKスナックの人気が高まる一方、米国に進出した中小企業はトランプ政権による関税政策で苦境に立たされている。関税庁が8月に対米輸出の中小・中堅企業667社を対象に実施した調査によると、回答企業の過半数(53.8%)が「相互関税の影響で今年の対米輸出額が10〜50%減少する見通しだ」と答えた。

米国は、世界食品のグローバル事業の中核市場の一つ。過去5年間の対米輸出比率は全輸出の約10%で、日本に次いで2番目に高い。関税リスクが発生し、輸出市場の多角化が急務となる中、世界食品は輸出先を多様化し、トランプ政権の相互関税政策で打撃が予想される米国市場のリスクを緩和する方針だ。世界食品の関係者は「生産能力が拡大した分、関税リスクを考慮して中東に続き南米市場にも進出する計画だ」と話した。


蔚山=キム・ダヨン記者 damong@donga.com