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「AIの国家代表」、ネイバーやSKTなど5チーム選出

「AIの国家代表」、ネイバーやSKTなど5チーム選出

Posted August. 05, 2025 09:02,   

Updated August. 05, 2025 09:02


ネイバークラウドやアップステージ、SKテレコム、NC AI、LG AI研究院が、政府からの支援を受け、韓国を代表する人工知能(AI)の基盤モデルを開発する精鋭チームに選ばれた。業界で「3強」に挙げられてきたネイバークラウドやLG AI研究院、アップステージが、異変なく選ばれた。カカオやKTなどが脱落する中、ゲーム会社NCソフトの子会社のNC AIコンソーシアムが生き残った。

科学技術情報通信部は4日、「独自のAI基盤モデルプロジェクト」に参加した15チームを対象に書面・発表評価を行い、これらの5つの精鋭チームに絞ったと明らかにした。独自のAI基盤モデルの構築は、「AI3大強国」に跳躍するという李在明(イ・ジェミョン)大統領の主要公約である「皆のAI」を後押しする事業だ。精鋭チームに選ばれたこれらの5つのコンソーシアムは、政府からグラフィック処理装置(GPU)とデータ資源などを集中的に支援され、巨大IT企業に匹敵する水準の国家代表AIの「K-AIモデル」を開発することになる。

今回、評価の主な評価指標は、「ソブリンAI」(独自の人工知能)だった。科学技術情報通信部側は、「5つの精鋭チームの全てが、最初から始めてAI基盤モデルを開発、確保しようとするソブリンAIの本質を目指した」とし、「高い水準のオープンソース政策も提示し、韓国国内AI生態系の拡張と国民のAIへのアクセス性の推進などに寄与するものと期待される」と説明した。

5つの精鋭チームの面々を覗いてみると、独自に開発したAIモデル「ハイパークローバーX」を保有しているネイバークラウドのコンソーシアムには、ネイバーやトゥエルブラボ、ソウル大学産学協力団などが参加した。このコンソーシアムは、テキスト・イメージ・オーディオ・映像など異種データの統合理解・生成などが可能な単一モデル(オムニ基盤モデル)の構築を目標に掲げている。アップステージのコンソーシアムには、ノータ、LOBLUP、FLLITTO、VUNO、MAKINAROCKSなどが参加した。

通信会社のSKテレコムのコンソーシアムには、ゲーム会社であるクラフトンや42ドット、推論型AI半導体(NPU)製作会社であるREBELLION、Liner、セレクトスターなどが参加した。従来の韓国国内の巨大言語モデル(LLM)の規模を超える超巨大AIモデルの開発に挑戦し、すべての国民が簡単に活用できるAIエージェントを開発するという計画だ。NCソフトの子会社であるNC AIが主管するコンソーシアムには、高麗(コリョ)大学やソウル大学、延世(ヨンセ)大学、KAIST、ポスコDXなどが参加した。

「EXAONE」を前面に掲げたLG AI研究院のコンソーシアムには、LGユープラスやLG CNS、FURIOSAAI、ハングルとコンピュータ、リートンテクノロジーズなどが参加した。LG AI研究院の技術力を基盤に、グローバル最高水準の最新フロンティアAIモデル比95%ではなく、100%以上の性能である「K-EXAONE」を開発し、オープンソースとして公開する方針だ。

今回選ばれた5つの精鋭チームには、国家記録院や国史編纂委員会、統計庁、特許庁、放送会社などが保有している機関データが提供される。政府予算で確保する1576億ウォン規模のNVIDIAグラフィック処理装置(GPU)も順次支援される。

政府は、これらのコンソーシアムに対する段階別評価を経て、今年末、支援対象を4ヵ所に絞った後、2026年末に最終的に2ヵ所を選抜する予定だ。選抜過程で「国民向けコンテスト」も行う予定であり、最終的に選ばれた2ヶ所は2027年までに全面的な支援対象となる。


チャン・ウォンジェ記者 jej@donga.com