レイズ・金河成がミネソタ３連戦でメジャー復帰へ

「オーサム（Awesome）キム」こと金河成（キム・ハソン、３０、タンパベイ・レイズ）が負傷による長い離脱からメジャーリーグに戻ってくる。

米大リーグのタンパベイ・レイズは４日、６０日間の故障者リストに登録されていた金河成を２６人の出場選手リストに加えたと発表した。レイズは５日からミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガース、ボストン・レッドソックスとのアウェー１０連戦を控えている。大リーグ公式サイト「MLB.com」は、「金河成は５日から始まるツインズとの３連戦からチームに合流する」と伝えた。金河成がツインズ戦に出場すれば、レイズのユニフォームを着ての初出場で、約３５０日ぶりのメジャー復帰となる。

ゴールドグラブ賞の内野手である金河成は、サンディエゴ・パドレスに所属していた昨年８月１９日のコロラド・ロッキーズ戦で、牽制球を受けた際に一塁へスライディングで戻る途中、右肩を負傷。手術を受けた後、リハビリに入り、そのままシーズン終了となった。今年２月にはレイズと２年総額２９００万ドル（約３９５億円）で契約した。

当初は４月の復帰を目指していたが、ハムストリング（太腿裏の筋肉）負傷の影響で復帰が遅れた。金河成は５月末からレイズ傘下のトリプルＡチームのダーラムで実戦感覚を取り戻すために出場。トリプルＡでは遊撃手として９試合、二塁手として５試合、指名打者として７試合に出場した。打撃成績は打率．２０８、出塁率．３５２、６打点、６盗塁、四球１５個を記録した。

金河成の復帰は、順位争いの真っ只中にいるレイズにとって大きな戦力となりそうだ。レイズは４日現在、４８勝３９敗（勝率０.５５２）でニューヨーク・ヤンキースと並んでアメリカンリーグ東地区２位タイにつけている。地区首位のトロント・ブルージェイズ（４９勝３８敗）とは１ゲーム差。MLB.comは「金河成がレイズに活力をもたらし、安定した守備で貢献するだろう」と期待感を示した。

同日、李政厚（イ・ジョンフ、２７、サンフランシスコ・ジャイアンツ）はアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのアウェー戦に５番・中堅手で先発出場し、３打数１安打１打点を記録した。６回表、相手先発ブランドン・ファート（２７）の５球目、外角のチェンジアップを流し打ちし、ショート前の内野安打を放った。３日のＤバックス戦での３安打に続き、２試合連続の安打となった。試合はジャイアンツが７－２で勝利した。