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KAIの「FA-50」、フィリピンに12機追加輸出…総額7億ドルで30年まで納入

KAIの「FA-50」、フィリピンに12機追加輸出…総額7億ドルで30年まで納入

Posted June. 05, 2025 08:47,   

Updated June. 05, 2025 08:47


韓国航空宇宙産業(KAI)は4日、フィリピン国防省と3日に軽攻撃機「FA-50」の追加輸出契約を締結したと発表した。2014年に初の契約を結んでから11年ぶりとなる。契約額は機体や後続の兵站支援を含む7億ドル(約9753億ウォン)規模で、2030年までに12機を納入する条件だ。

FA-50はKAIと米ロッキード・マーティンが共同開発した多目的軽攻撃機で、高等訓練機のT50を基に改良されたモデル。フィリピンは2014年3月に12機を導入しており、現地仕様の「FA-50PH」はフィリピン空軍の中核戦力の一つに位置付けられている。今回追加される12機は空中給油機能を備え、航続距離が延伸されたほか、AESA(能動電子走査アレイ)レーダーや空対空・空対地兵器を搭載し、探知・打撃能力が強化された。

KAIは、「既存のFA-50PHに対する安定的な後続支援が運用信頼性につながり、今回の追加契約につながった」と説明。「防衛事業庁、空軍、国防技術振興研究所、外交部、フィリピン在外公館など、政府と軍、企業がワンチームとして成し遂げた成果だ」と強調した。

FA-50PHは2017年、フィリピン政府軍と反政府武装勢力が衝突した「マラウィ戦闘」で実戦投入され成果を上げた。昨年8月には豪州ダーウィン基地で行われた多国間演習「ピッチ・ブラック2024」に参加し、優れた機動性能を示した。

KAIは、2023年5月にマレーシアとの間で18機の供給契約を結んだのに続く今回の追加契約で、東南アジア市場におけるFA-50の競争力をあらためて証明したと評価した。FA-50はこれまでにフィリピン、インドネシア、タイ、イラク、ポーランド、マレーシアの6ヵ国に累計140機以上が輸出されている。


ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com