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在韓米軍司令官、「在韓米軍の柔軟性は絶対に必要」役割調整に注力

在韓米軍司令官、「在韓米軍の柔軟性は絶対に必要」役割調整に注力

Posted May. 29, 2025 09:06,   

Updated May. 29, 2025 09:06


ブランソン在韓米軍司令官は、「米軍の韓国駐留は、インド太平洋地域で戦略的柔軟性を維持する上で絶対に必要だ」と述べ、在韓米軍の役割と機能の調整を示唆した。最近提起された在韓米軍の一部削減説は真っ向から否定したが、対北朝鮮抑止だけでなく、中国およびロシア牽制、台湾海峡問題などに役割を拡大するということだ。

ブランソン氏は28日、韓米研究所(ICAS)が主催したオンラインセミナーに出席し、「戦略的柔軟性は皆が望むものだ」とし、「『力による平和』を保障するには、時には別の場所に進出する必要がある」と述べた。戦略的柔軟性とは、域内で危機が発生した際、在韓米軍が韓半島外で作戦を展開できることを意味するものだと明確にしたのだ。「力による平和」はトランプ大統領の外交安全保障政策のスローガンだ。ブランソン氏はまた、「西海(ソへ・黄海)では中国が北方限界線(NLL)周辺を侵犯しており、東海(トンへ・日本海)ではロシアが防空識別圏(KADIZ)を侵犯している」とし、「(韓半島の)地図を見なければ、なぜ戦略的柔軟性が絶対に必要なのか理解できない」と強調した。

ブランソン氏は、トランプ政権が在韓米軍2万8500人のうち4500人の削減を検討しているという報道について、「誰も私にそのような話はしていない」と否定した。しかし、「戦力構造に関する議論は常にあった」とし、在韓米軍の調整の可能性を排除しなかった。

トランプ政権は、へグセス国防長官を中心に在韓米軍を含む海外駐留米軍の再編計画を準備していると伝えられている。一部では、現在検討されている在韓米軍の役割および規模調整の議論は、「氷山の一角」のレベルだという見方もある。

申範澈(シン・ボムチョル)前国防部次官は、「ブランソン司令官が戦略的柔軟性を重ねて強調するのは、在韓米軍が対中牽制などインド太平洋地域内で多目的に活用できる部隊であるという点が認められてこそ、在韓米軍の地位も認められるからだと思われる」と述べた。


孫孝珠 hjson@donga.com