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今年のセメント出荷量が激減、80年代以来の低水準

今年のセメント出荷量が激減、80年代以来の低水準

Posted May. 06, 2025 09:47,   

Updated May. 06, 2025 09:47


建設景気の低迷が続き、国内のセメント需要が1980年代レベルに急減するだろうという見方が出ている。地方におけるマンション売れ残り危機など根本的な問題が解決される兆しが見えていないため、セメント業界の苦心は深まりそうだ。

5日までに韓国セメント協会がまとめたところによると、今年第1四半期(1~3月)の国内セメント会社の内需出荷実績は前年同期比少なくとも10%以上減少したものと推算される。1~2月の出荷量は445万tで前年同期比24.8%減少し、3月にも同じ水準で出荷量が減った。具体的な統計は今月中旬に公開される予定だ。

このままだと、今年の出荷量が1980年代水準の3000万トン台に下がるだろうと懸念する声もあがっている。昨年のセメント出荷量は4419万トンだが、今年の出荷量が前年比10%以上減少すれば、4000万トン台を割り込むことになる。出荷量は1990年の3180万トンから1991年は4419万トンに増加したが、その後4000万トンを下回ったことがない。第1期新都市建設や大型インフラ建設などセメントの需要が絶えなかったからだ。

セメント協会の関係者は、「国の経済を起こす基幹産業というセメントの地位は消え、危機感だけが残った」とし、「セメント需要の激減による断崖絶壁の危機的な状況は当分続きそうだ」と話した。


イ・チュクボク記者 bless@donga.com