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韓銀、成長率の予測を1.9%→1.5%に大幅下方修正

韓銀、成長率の予測を1.9%→1.5%に大幅下方修正

Posted February. 26, 2025 09:20,   

Updated February. 26, 2025 09:20


韓国銀行(韓銀)が、今年の経済成長率の予測値を1.9%から1.5%へと大幅に下方修正した。トランプ米大統領の関税戦争など国内外の不確実性により韓国経済がさらに墜落する可能性が高いと見たのだ。

これを受けて韓銀金融通貨委員会は25日、通貨政策方向会議で基準金利を従来(3.0%)より0.25ポイント低い2.75%に引き下げることを決めた。2022年10月以降、約2年4ヵ月ぶりに金利が2%台に再進入することになったのだ。李昌鏞(イ・チャンヨン)韓銀総裁は、「景気が大きく弱まると予測されるだけに、基準金利をさらに引き下げることで景気の下方圧力を緩和することが適切だと判断した」と話した。

韓銀は、最近まで開かれた4回の通貨政策方向会議で、金利を3度も下げている。それだけ国内経済の状況を重く見ているものと分析される。実際、韓銀は同日、修正経済予測を通じて、今年の実質国内総生産(GDP)の成長率の予測値を1.5%と、昨年11月末(1.9%)に比べて0.4ポイント下げると明らかにした。これは企画財政部(1.8%)や韓国開発研究院(1.6%)など他の政府機関の予測値よりも低い水準だ。ただ、来年の成長率予測については、3ヵ月前の水準である1.8%を維持した。

李氏はさらに、「昨年末以来悪化した消費心理が実際の指標の下振れにつながっており、米政府の関税政策も国内輸出に否定的な影響を及ぼし、当分景気減速の流れが続くと判断される」と説明した。

利下げのほかに追加補正予算など財政政策の必要性も繰り返して言及した。李氏は、国会で議論されている補正予算が15兆~20兆ウォン規模で編成されれば、実際の成長率は予測値より約0.2ポイント高める効果があるとの見解を示した。


カン・ウソク記者 イ・ドンフン記者 wskang@donga.com