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「殺人が起こった視聴覚室によく行った」トラウマを訴える生徒たち

「殺人が起こった視聴覚室によく行った」トラウマを訴える生徒たち

Posted February. 14, 2025 08:55,   

Updated February. 14, 2025 08:55

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「視聴覚室は友達とよく行った場所です。これから行けるかどうか分からない」

13日、大田(テジョン)西区のある小学校前で会った在校生のシンさん(9)は、「学校に行くのが怖い」と話した。この学校では3日前、1年生のキム・ハヌルさん(8)が教師のミョン容疑者(48)に刺されて死亡した。ミョン容疑者の犯行が知れ渡ると、在校生の間では二次的な精神的被害への懸念が高まっている。校内の慣れ親しんだ空間で起きたことで生徒たちは大きなショックを受けたが、教育当局は子どもたちのトラウマへの対策に取り組んでいない。

在校生のホンさん(10)は、「学校に来るととても怖い。先生も怖い」と話した。今は学校が臨時休校中だが、生徒たちは17日の開校後を懸念していた。加害教師の犯行手口なども生徒の間ですでに広まっている。在校生のキムさん(12)は、「(同級生の)トークルームを通じて、ハヌル(被害者)の事件が起きた状況を詳しく知っている」とし、「犯人の先生の名前もトークルームで拡散されている」と話した。チャンさん(11)は、「親しい友達のトークルームを通じて今回の事件を詳しく知ったが、衝撃が大きかった」と話した。

保護者らは対策づくりを求めた。在校生の保護者のユンさん(37)は、「今回の事件がトラウマになった子どもが多い。転校まで検討している」と話した。保護者のパクさん(39)も「娘がハヌルと知り合いなので、心理的なショックが大きい」とし、「トラウマを訴える生徒が多いので、学校当局もカウンセリング支援が必要だ」と話した。

専門家らは、在校生の心的外傷後ストレス障害(PTSD)が一生残る可能性もあると懸念した。漢陽(ハンヤン)大学病院精神保健学科の権俊寿(クォン・ジュンス)碩座教授は、「ハヌルさんと同じ学校に通った生徒たちは刺激をより多く受ける可能性があり、PTSDがより大きく、長く続く影響がある」とし、「子どもたちがこの事件について変に思わないよう親が事件について明確かつ客観的に説明することも子どものトラウマ解消に役立つだろう」と助言した。

政府が早急に支援すべきだという指摘も出ている。オーストラリアでは2021年、ある小学校で遊具「ジャンピングキャッスル」が強風で飛ばされ、小学生6人が約10メートルの高さから落下して死亡した。オーストラリア政府は、児童のメンタルヘルス支援のための予算として80万豪ドル(約7億3千万ウォン)を事件発生2日後に緊急編成し、生徒のPTSDなどの治療を支援した。


大田=ソ・ソルヒ記者 大田=イ・チェワン記者 facthee@donga.com