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中国外相「自分の力で最善を」、米国務長官との電話会談で「警告」

中国外相「自分の力で最善を」、米国務長官との電話会談で「警告」

Posted January. 27, 2025 08:41,   

Updated January. 27, 2025 08:41

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中国外相「自分の力で最善を」、米国務長官との電話会談で「警告」

中国の外交部門トップを務める王毅・共産党政治局員兼外相が24日、ルビオ米国務長官と初めて電話会談し、訓戒のような4字熟語を使用した。第2次トランプ政権が高率関税の賦課など強烈な対中牽制政策を予告した中、一種の機先を制する発言とみられる。

26日、中国外務省によると、王氏はルビオ氏との電話会談で、「大国は大国らしく振る舞い、国際的な責任を負うべきだ。あなた(ルビオ氏)は『好自為之(自分の力で最善を尽くすこと)』を望む」と述べたという。AP通信は、王氏の「好自為之」発言について、「目下の人に礼儀正しく行動するよう警告する中国式表現」と報じた。ロイター通信も、「ちゃんと行動せよ(conduct yourself well)」という意味に翻訳した。これに先立ち、昨年3月、韓国外交部が南シナ海で発生した中国・フィリピン間の放水衝突について懸念を表明すると、中国政府は「雰囲気に流されて大騒ぎするな」と「好自為之」表現を使った。

一部では、中国の新疆ウイグル自治区内の少数民族の人権弾圧問題を批判したことで、2020年に中国政府から制裁を受けたルビオ氏に、王氏が警告性のメッセージを送ったという見方もある。官営中国中央テレビは25日、ソーシャルメディアアカウント「玉淵譚天」を通じて、「ルビオ氏が反中国的な行動を続ければ、どのような結果になるか覚悟しろという意味だ」と伝えた。中国のシンクタンクである中国グローバル化センターのワン・ツーチェン研究員は、AP通信に「曖昧な表現で警告を伝え、外交交流に必要な礼儀も守ることができた」と分析した。

中国外務省が同日、中国語の発表文を出した後、しばらくして英語の発表文を掲載したため、中国官営メディアや外信が「好自為之」を各々で翻訳する状況が発生したと、香港のインターネットメディア「鳳凰網」は伝えた。ただし、米国務省の発表資料にはこの文言は含まれていない。

ルビオ氏と王氏は、これまで米国と中国が大きな見解の相違を示してきた台湾と南シナ海の問題についても神経戦を繰り広げた。王氏は、「中国は決して台湾の分離独立を認めない」と強調した。これに対してルビオ氏は、台湾と南シナ海での中国の強圧的な行動を含め、域内の懸念を表明したと、米国務省は明らかにした。


金喆仲 tnf@donga.com