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尹大統領が梨泰院特別法に拒否権行使、就任後9件目

尹大統領が梨泰院特別法に拒否権行使、就任後9件目

Posted January. 31, 2024 08:34,   

Updated January. 31, 2024 08:34

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が30日、「梨泰院惨事特別法」(10・29梨泰院惨事真相究明と再発防止および被害者権利保障のための特別法)に対して再議要求権(拒否権)を行使した。法案の国会本会議通過から21日目のことだ。2022年5月に就任した尹大統領の拒否権行使は今回が5度目で、法案数では9件目だ。政府は梨泰院惨事犠牲者永久追慕施設建設などの支援策を打ち出したが、遺族側は「政府は遺族の要求を最も侮辱的な方法で黙殺した」と反発した。

大統領室は同日午後、「尹大統領がこの日午前、韓悳洙(ハン・ドクス)首相主宰で政府ソウル庁舎で開かれた閣議で議決された『梨泰院惨事特別法』の再議要求案を裁可した」と明らかにした。韓首相は、「検察と警察の捜査結果にどんな問題があるのか明確な根拠もなしに追加調査のための別途の特別調査委員会を設置することが果たして犠牲者と遺族、我が国民にどんな意味があるのか深く考えざるを得ない」と話した。

梨泰院惨事遺族協議会の市民対策会議は同日、記者会見を行い「尹大統領と政府官僚、(与党)国民の力の議員たちは無責任で愚かな決定で歴史に残る罪を犯した」と批判した。最大野党「共に民主党」の洪翼杓(ホン・イクピョ)院内代表は遺族たちと面会し、「拒否権行使の責任を免れるために遺族に対する支援方案を提示するというけど、これこそ遺族と国民を侮辱すること」と尹大統領を批判した。


張寬錫 jks@donga.com