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金正恩氏、原子力潜水艦の建造に拍車か 北朝鮮メディア「重要な結論」報道

金正恩氏、原子力潜水艦の建造に拍車か 北朝鮮メディア「重要な結論」報道

Posted January. 30, 2024 08:19,   

Updated January. 30, 2024 08:19

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が28日、原子力潜水艦建造事業の執行案に対する「重要な結論」を下したと、北朝鮮の国営メディアが29日、明らかにした。2021年に原子力潜水艦の開発を明らかにしてから3年で具体的な建造案や日程まで確定したものとみられる。通常動力型(ディーゼル)ではなく、原子力推進方式である原子力潜水艦は、多量の核ミサイルを搭載できるうえ、このミサイルで核奇襲攻撃だけでなく第2次攻撃(核報復)まで可能なので、核兵器の「最終版」と呼ばれている。水面上に現れず最大3ヵ月以上水中作戦が可能であり、作戦遂行能力も大幅に向上する。

金正恩氏が、「原子力動力(推進)潜水艦やその他の新型艦船の建造事業に関する問題を協議し、該当部門が遂行する当面の課題と国家的対策案を明らかにしたほか、その執行方案に対する重要な結論を下された」と、朝鮮中央通信が伝えた。また、「海軍の核武装化は切迫した時代的課題」とし、「国家核戦略武力建設の核心的要求になる」とも述べた。

金正恩氏は昨年9月、初の戦術核攻撃潜水艦である「金君玉(キム・グンオク)英雄」艦を公開したことがある。ただし、この新型潜水艦は原子力推進体系を適用した真の意味での原子力潜水艦ではなかったため、金正恩氏は当時「発展した動力体系を導入する」と述べ、原子力潜水艦の建造計画を示唆した。今回は原子力潜水艦関連の「重要な決定」まで下したため、本格的に原子力潜水艦の建造に乗り出すものとみられる。特に、近くロシアのプーチン大統領が訪朝する可能性が高いため、金正恩氏が大規模な兵器提供と引き換えにロシアに原子力潜水艦用の小型原子炉の技術などを要請するとの観測も流れている。

金正恩氏は28日、新型潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)「プルファサル3-31」の発射実験も視察した。


尹相虎 ysh1005@donga.com