総選挙まで4ヵ月なのに今になって選挙区素案、比例制は迷走
Posted December. 06, 2023 08:53,
Updated December. 06, 2023 08:53
総選挙まで4ヵ月なのに今になって選挙区素案、比例制は迷走.
December. 06, 2023 08:53.
.
第22代総選挙を4ヵ月後に控え、国会議員選挙区画定委員会の初の選挙区画定案が国会に提出された。国会議員定数(300人)と地域区議員定数(253人)を維持しながら、人口数の変動などを考慮した結果だ。画定案によると、人口が減少したソウル鍾路(チョンロ)・中区などは統合され、人口が増加した京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)・華城(ファソン)などは議席数が増加する。公職選挙法では、選挙区画定委員会は総選挙の1年前の4月10日までに選挙区画定案を報告することになっている。しかし、国会が画定基準を適時に設けることができず、法定提出期限が8ヵ月も遅れた。この画定案は最終案ではなく、与野党間の今後の協議のための下絵にすぎない。与野党間の密室交渉で選挙区を変に分割したり、貼り付けたりするゲリマンダーになる可能性もある。意見調整ができなければ、最終案がいつ確定するのかも分からない。選挙区画定は第19代総選挙の場合、選挙日44日前、第20代は42日前、第21代は39日前に確定した。このような傾向では、今回も選挙日が迫った急ごしらえの画定が繰り返されるとみられている。12日から登録が始まる予備出馬者たちは、自分が出馬する選挙区も分からないまま、闇雲に選挙運動をしなければならない。選挙区の画定が遅れれば遅れるほど、政治の新人たちは不利になるほかない。現職議員は新進政治家より比較的認知度が高く、選挙区が突然変わっても挑戦者に比べて有利だからだ。また、現職議員は議政報告などを通じて積極的な広報に取り組むが、新人たちはその機会がほとんどないのが実情だ。巨大両党は、選挙区の遅い画定は新しい政治勢力の参入を阻止するための「ごまかし」ではないかという批判を真摯に受け止めなければならない。「競技のルール」である選挙制度の核心である比例代表選挙制は依然として迷走している。与党「国民の力」は過去、並立型比例代表制への回帰を党論として採択した。一方、最大野党「共に民主党」は並立型と比例衛星政党のない準連動型をめぐる異論と対立で党論すら決められない状態だ。同党の院内代表は、「比例代表問題は来年1月末まで時間がある」とし、「国民の力」も気に留めていない。選挙制度の議論が遅れているのに、恥じるどころか、一日でも遅らせることが何の問題かという傲慢な態度と言わざるを得ない。
한국어
第22代総選挙を4ヵ月後に控え、国会議員選挙区画定委員会の初の選挙区画定案が国会に提出された。国会議員定数(300人)と地域区議員定数(253人)を維持しながら、人口数の変動などを考慮した結果だ。画定案によると、人口が減少したソウル鍾路(チョンロ)・中区などは統合され、人口が増加した京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)・華城(ファソン)などは議席数が増加する。公職選挙法では、選挙区画定委員会は総選挙の1年前の4月10日までに選挙区画定案を報告することになっている。しかし、国会が画定基準を適時に設けることができず、法定提出期限が8ヵ月も遅れた。
この画定案は最終案ではなく、与野党間の今後の協議のための下絵にすぎない。与野党間の密室交渉で選挙区を変に分割したり、貼り付けたりするゲリマンダーになる可能性もある。意見調整ができなければ、最終案がいつ確定するのかも分からない。選挙区画定は第19代総選挙の場合、選挙日44日前、第20代は42日前、第21代は39日前に確定した。このような傾向では、今回も選挙日が迫った急ごしらえの画定が繰り返されるとみられている。12日から登録が始まる予備出馬者たちは、自分が出馬する選挙区も分からないまま、闇雲に選挙運動をしなければならない。
選挙区の画定が遅れれば遅れるほど、政治の新人たちは不利になるほかない。現職議員は新進政治家より比較的認知度が高く、選挙区が突然変わっても挑戦者に比べて有利だからだ。また、現職議員は議政報告などを通じて積極的な広報に取り組むが、新人たちはその機会がほとんどないのが実情だ。巨大両党は、選挙区の遅い画定は新しい政治勢力の参入を阻止するための「ごまかし」ではないかという批判を真摯に受け止めなければならない。
「競技のルール」である選挙制度の核心である比例代表選挙制は依然として迷走している。与党「国民の力」は過去、並立型比例代表制への回帰を党論として採択した。一方、最大野党「共に民主党」は並立型と比例衛星政党のない準連動型をめぐる異論と対立で党論すら決められない状態だ。同党の院内代表は、「比例代表問題は来年1月末まで時間がある」とし、「国民の力」も気に留めていない。選挙制度の議論が遅れているのに、恥じるどころか、一日でも遅らせることが何の問題かという傲慢な態度と言わざるを得ない。
アクセスランキング