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キッシンジャー氏「米は、『イスラエル・パレスチナの2国家解決』放棄すべき」

キッシンジャー氏「米は、『イスラエル・パレスチナの2国家解決』放棄すべき」

Posted December. 04, 2023 09:10,   

Updated December. 04, 2023 09:10

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先月29日に死去したヘンリー・キッシンジャー元米国務長官(写真)が、生前最後のインタビューで、中東紛争の解決に向けて米国が主張してきた「2国家解決」の放棄を促したと、米政治メディア「ポリティコ」が2日、報じた。バイデン米大統領が最近、「ガザ地区とヨルダン川西岸地区はパレスチナ自治政府(PA)の統治下で再統合されるべきだ」と明らかにしたが、このような案が事実上不可能だと見たのだ。

キッシンジャー氏は今年10月18日、経済史学者のニーアル・ファーガソン・ハーバード大学教授らが参加した非公開のビデオ対談で、ガザ地区を支配するパレスチナ武装組織ハマスのイスラエル奇襲攻撃に見られるように、2国家解決は事実上不可能だという意見を明らかにした。その代わりにキッシンジャー氏は、かつてヨルダン領だったヨルダン川西岸地区、エジプト領だったガザ地区をそれぞれ元の国に帰属させることを提案した。

ただし、キッシンジャー氏はかつて中東の代表的な親米国家だったエジプトが最近、アラブ諸国とより親密になったとし、「米国はイスラエルに対する強力な支持を示さなければならない」と強調した。

また、米国と中国の覇権争いについて、「両国は和解しなければならない。中国は(台湾侵攻のような)紛争を準備していない」と主張した。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com