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大学生も会社員も医学部入学以外は未来がない社会

大学生も会社員も医学部入学以外は未来がない社会

Posted October. 23, 2023 08:44,   

Updated October. 23, 2023 08:44

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数年間続く医学部への狂風と「キラー問題」のない修学能力試験(修能)に対する期待で、今年、大学に通う途中、入試に再挑戦する「仮面浪人」が、過去最大の9万人に迫るという試算が出た。昨年より8500人が伸びた規模だ。仮面浪人の増加による大学および学科間の連続移動を考慮すれば、今年の全国4年制大学の中途脱落者数は新入生3人に1人の割合で、10万人を超える見通しだ。特に、政府が来年の入試から医学部の定員を増やすというニュースに、大学生はもちろん、20~30代のサラリーマンの間でも医学部ブームが起きている。

今まで仮面浪人は、大学入学後1学期を通い、2学期に休学し、修能の準備をする1年生が主流をなしていた。ところが、今は2、3年生まで簡単になった医学部進学への期待から、仮面浪人の列に合流している。来年の入試でなくても遠くを見越して、大学の授業は非対面科目で選んで聞いて、オンライン講義を聞きながら修能の準備をするという。大手企業に勤めるサラリーマンまでが、ソウル鷺梁津(ノリャンジン)の浪人塾の週末講義を探し始めたという。医師免許を得て開院さえすれば、定年なしに年俸3億ウォンを稼ぐことができるので、N浪人による機会費用を挽回しても残るという計算だろう。

医学部への偏り現象で、理工系人材養成システムはすでに作動不能直前にまで進んでいる状態だ。三星(サムスン)電子やSKハイニックス、就職が保障されたソウル半導体学科4校の今年の合格者の登録放棄率が定員の150%を超えている。1次合格者全員が登録を放棄し、追加合格者の半分が放棄したという意味だ。理工系の「有望株」たちが進学するKAISTなど、4大科学技術院とポステックに通う途中に辞めた学生数は、5年間で1105人に上る。この4年間、科学高校と英才学校に通う途中、医学部進学などのために辞めた生徒数が319人で、それ以前の4年間より63%増えた。平凡な開院医が3億ウォン稼ぐ間、理工系で成功した「羅老(ナロ)号博士」は9600万ウォンを受け取るのが現実だ。

2028学年度の入試から修能の全科目を文系理系の区分なしに受験することになれば、文系の学生まで医学部狂風の影響圏に入ることになる。若者が安定した職業を追って一方向にだけ走る社会に活力があるはずがない。先端技術分野の人材養成は足元についた火だ。政府が推進ている医学部増員計画には、地域間や診療科目間の不均衡解消のための方策とともに、医学部への偏りを正し、社会的費用を下げる対策も含まれなければならない。