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米西部でヘイトクライム、パレスチナ系の少年がナイフで刺され死亡

米西部でヘイトクライム、パレスチナ系の少年がナイフで刺され死亡

Posted October. 17, 2023 08:28,   

Updated October. 17, 2023 08:28

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イスラエルとハマスの地上戦が迫る中、米国でパレスチナ系の6歳の少年が殺害され、米国全土に衝撃が走った。米連邦捜査局(FBI)が、中東紛争の影響で米国内のテロと犯罪の脅威が高まっていると警告し、バイデン米大統領も「イスラム嫌悪をはじめすべての憎しみから脱しなければならない」と呼びかけた。

米イリノイ州シカゴ近郊のウィル郡保安官事務所は15日(現地時間)、ワディア・アル・ファユーミ君(6)をナイフで刺し、母親(32)に重傷を負わせた容疑(第1級殺人など)でジョセフ・チュバ容疑者(71)を起訴したと明らかにした。チュバ容疑者は、母子の自宅の家主で、母子はパレスチナ系米国人だった。

現地当局とイスラム教の市民団体「米イスラム関係評議会」(CAIR)によると、チュバ容疑者は14日午前、「イスラム教徒は死ななければならない」と言ってワディア君の母親をナイフで切りつけたという。母親が警察に通報している間に、チュバ容疑者は隣にいたワディア君を26回ナイフで刺した。母親も10回刺されて重傷を負い、病院に搬送された。CAIRは「ワディア君の母親が『容疑者が最近(ハマスの)ニュースで怒っていた』と証言した」と、米紙ニューヨーク・タイムズに話した。

バイデン氏は声明を出し、「憎悪に決して沈黙しない」と述べ、ヘイトクライムの拡大を警戒した。

FBIのクリストファー・レイ長官は記者会見を開き、「ハマスや他のテロ組織が支持者に米国領土に対する攻撃を呼びかける可能性を無視できない」と攻撃の脅威が高まっていると警告した。最近、フランスでも高校教師が白昼に20歳のイスラム教徒の男性に殺害されたことで対テロ警報を最高レベルに引き上げるなど、中東紛争によるヘイトクライムやテロへの懸念が高まっている。


金玹秀 kimhs@donga.com