「8月から順位を上げる」(8月公約)という宣言は、今年も事実上空言になってしまった。プロ野球ロッテは自ら辞意を表明したラリー・サットン監督(53)に代わって、イ・ジョンウン首席コーチ(57)に采配を任せることにした。
ロッテは28日、「サットン監督が27日、ホームゲームが終わった後、健康を理由に辞意を表明した。球団は熟考の末、サットン監督の意思を尊重することにした」と発表した。そして「29日の大田(テジョン)ハンファ戦から(今年残り36試合は)イ・コーチが監督代行を務める」と説明した。李代行は2015年、1年間ロッテ監督を務めた経験がある。
ロッテは今月17日までは月間勝率0.600(9勝6敗)を記録し、「8月公約」を実現しているかのように見えた。当時6位だったロッテ(50勝51敗)はポストシーズン進出のマジノ線である5位KIA(47勝2分け47敗)に0.5ゲーム差しか遅れを取っていない状態だった。しかし、その後7連敗に陥り、順位は7位に下がり、5位KIAと5ゲーム差に広がった。
そんな中、サットン氏はめまいを訴えて2試合(17日、27日)の采配ができなかった。ロッテ関係者は、「サットン監督が成績へのストレスで病院を訪れたのは事実」とし、「現在の成績とは関係なく健康問題で2度も試合を外したサットン氏にシーズン最後まで采配を任せるのは難しいのではないかという声も上がった」と伝えた。
2019年、ロッテ・フューチャーズリーグ(2軍)の指揮官を務めたサットン氏は、ホ・ムンフェ前監督(51)解任翌日の2021年5月11日から1軍監督に就任した。その後、ロッテは167勝12分け187敗(勝率0.472)を記録した。この期間、ロッテより成績が悪い球団はハンファ(124勝20分け221敗・勝率0.359)1チームだけだ。
黃奎引 kini@donga.com