Go to contents

韓銀総裁「物価は上半期は3%台、下半期は3%前後を予想」

韓銀総裁「物価は上半期は3%台、下半期は3%前後を予想」

Posted April. 17, 2023 08:47,   

Updated April. 17, 2023 08:47

한국어

韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁(写真)は、今後の基準金利と関連して、「物価経路が最も重要な要因だ」とし、物価経路を基に決定する考えを明らかにした。韓国経済については、下半期に半導体景気と中国経済の回復が本格化すれば、上昇傾向に乗るだろうと予想した。

主要20ヵ国(G20)の中央銀行総裁会議および国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季総会への出席のため米国を訪問した李総裁は、14日(現地時間)、特派員との懇談会で、「今年の物価経路は、上半期に3%台(に入り)、下半期に3%台前半かそれを下回るだろうと見ている」としたうえで、このように述べた。3月の消費者物価指数の上昇率は、前年同月比4.2%だった。李総裁は、「国際原油価格や米国の通貨政策の変化など、(物価経路の)不確実性があり、金利引き上げの可能性を残して物価経路を見ながら判断しようということだ」と話した。

今年の韓国景気と関連しては、中国経済の回復に合わせて上半期は低迷し、下半期は回復する「上低下高」になると予測した。李総裁は、「三星(サムスン)電子が(半導体を)減産するなど、(世界の半導体が)在庫減少に転換すれば、下半期から半導体景気は良くなるだろう」とし、「下半期に、中国人観光客の増加および中国向け輸出の拡大が期待される」と話した。

李総裁は、「取りつけ騒ぎ(大規模な預金引き出しの事態)に備えて、支給保証のための銀行担保資産管理」の必要性を尋ねる質問に対し、「今(韓国の)デジタル(バンキングの発展)速度から見た時、(銀行の)担保水準を高めなければならないのか検討する必要がある」と明らかにした。さらに、「グローバル金融危機後、監督体制を作ったが、デジタルバンキングにより有効性が著しく落ちた。時間をかけて(問題を)整理する時間をソーシャルメディアなどでは与えない」とし、第2のシリコンバレー銀行(SVB)の事態がないように早く備える必要があると強調した。


金玹秀 kimhs@donga.com