
ソウル江北区牛耳洞(カンブクク・ウイドン)の北漢山(プクハンサン)の麓に位置するソウル警察庁の第2機動団802義務警察隊。
13日に訪れた802部隊の裏庭には、集会デモの現場で活用された盾や防剣服、鎮圧棒などが山積みになっていた。ある隊員は、「先輩の義務警察官が使って故障したものだ」とし、「部隊が解散され、直す代わりに捨てることにした」と話した。行政隊員のヤン・ジョフン首警(21)は、「部隊がなくなっても、他の所で使える無線機のような機器は一つずつ点検後、返却している」と話した。
来月17日に「最後の義警」期数である1442期の208人が除隊すれば、1982年に導入された義務警察制度が歴史の中に消えることになる。802部隊は11日、独自の解団式も行った。除隊を控えた隊員たちが残りの休暇を取ると、一堂に会するのが難しいと見て、あらかじめ別れの時間を設けたのだ。802部隊中隊長のパク・ジェソン警部は、「我が部隊は、1968年、北朝鮮が大統領府への奇襲を試みた『金新朝(キム・シンジョ)事件』以降作られ、青瓦台(チョンワデ=旧大統領府)とソウルを守る特殊任務に就いてきた」とし、「隊員の間では、ここで最後の義務警察官として働いたという誇りが大きい」と話した。
隊員たちは、市民を助けることができた思い出を一つ二つ取り出した。パク・ヒョンス首警(22)は、「義務警察の生活の中で、集会デモの管理や交通支援業務などを多く手掛けてきたが、市民から感謝される度に誇りを感じた」と話した。隊員たちは昨年8月、記録的な豪雨当時、ソウル中区貞洞(チュング・チョンドン)の米大使官邸周辺の浸水を防いだ功労で、南大門(ナムデムン)警察署から表彰を受けた。
パク首警は、「後任のいない軍生活」は大変ではなかったかという質問に対し、「先任たちも後任のいない最後の期数を配慮して、仕事を一緒に分けて行った。むしろ家族のような雰囲気で、無事に服務を終えることができて良かった」と話した。
ソン・ユグン記者 キム・ギユン記者 big@donga.com · pep@donga.com