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クーンズの「バルーン・ドッグ」が観客のミスで割れる、「訪問客さらに殺到」

クーンズの「バルーン・ドッグ」が観客のミスで割れる、「訪問客さらに殺到」

Posted February. 21, 2023 08:42,   

Updated February. 21, 2023 08:42

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米国のある地域アートフェアで、生存作家の中で最高価格の販売記録を持つ現代美術家ジェフ・クーンズの彫刻品が、観客のミスで粉々になった。19日(現地時間)、ニューヨークタイムズとAFP通信によると、マイアミの「アートウィンウッド」のプレビュー行事で、ある観覧客がクーンズの「バルーン・ドッグ(Balloon Dog)」の彫刻台に足で触れて作品が床に落ちて割れた。

作品は、外見が風船のように見える陶磁器で、4万2000ドル(約5500万ウォン)の価値を持っているものと試算される。高さが40センチ、長さが48センチの彫刻品は、透明なアクリル台に載せられており、VIPプレビュー期間の16日、カクテルイベント中にある観客のミスで割れた。

目撃者のスティーブン・ガンソン氏はニューヨーク・タイムズに対し、「作品が100を越える破片に割れ、職員たちはほうきで破片を掃いていた」とし、「計画されたパフォーマンスかと思ったが、彫刻品を割った観客の顔が赤くなったのを見て、事故であることが分かった」と話した。さらに氏は、「割れた作品を見ようと、人々がさらに集まって、割れた欠片を売るつもりはあるかとギャラリーに問い合わせた」と明らかにした。

ギャラリーの関係者は、「今回の事故で、バルーン・ドッグの作品が799個から798個に減った。希少性が高まり、コレクターには朗報だ」と笑った。ギャラリーは、「不幸なことだが、観客が手を出したりわざと作品に触れたりしてはおらず、保険に入っていたので、手続きに従って処理されるだろう」と明らかにした。

クーンズの「バルーン・ドッグ」は、多様な色と大きさのシリーズで数千点が製作された。2013年、米国ニューヨークのクリスティーズオークションでは、縦横がそれぞれ3メートルを越えるオレンジ色の「バルーン・ドッグ」の作品が5840万ドルで売られ、当時、生存作家のオークションにおいて最高価格を記録した。現在、生存作家のオークションの最高価格は、2019年にクーンズの作品「ウサギ」の落札価格である9107万ドルだ。


金民 kimmin@donga.com