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権性東議員が党代表不出馬、尹大統領の意向か

権性東議員が党代表不出馬、尹大統領の意向か

Posted January. 06, 2023 08:53,   

Updated January. 06, 2023 08:53

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「尹核関」(尹錫悦大統領側の核心関係者)の中で長兄格の与党「国民の力」の権性東(クォン・ソンドン)議員が5日、全党大会党代表選挙への不出馬を宣言した。親尹(親尹錫悦)陣営の党代表候補が事実上、金起炫(キム・ギヒョン)議員に一本化したとみられている。羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)、劉承旼(ユ・スンミン)元議員が出馬するかどうかが、党代表争い構図の最後の変数になる模様だ。

権氏は同日、国会で記者会見を開き、「大統領の最側近が指導部入りする場合、党の運営および総選挙で不要な誤解を招く素地があるという党員の懸念と世論を受け入れることにした」と不出馬を宣言した。

当初、権氏は陣営事務所まで探し、6日頃に出馬宣言をする予定だったが、出馬宣言の前日に不出馬を発表したのだ。権氏は、自分を支持する考えを明らかにした議員にも「事前に(不出馬を)話せず申し訳ない」と謝罪したという。

与党では、権氏の電撃的な不出馬をめぐって、「尹心(尹大統領の意向)が作用したのではないか」と見ている。親尹陣営のある要人は、「権氏が昨日(4日)、大統領室と話し合ったようだ」と伝えた。金氏がすでに出馬を宣言しているのに権氏まで党代表争いに飛び込めば、親尹の票が割れる可能性がある。大統領室関係者は、「権氏は大統領と頻繁に電話で話す間柄」とし、「権氏が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の成功のために白衣従軍(一兵卒として従軍すること)の思いで不出馬を選択したようだ」と話した。

さらに、親尹の核心である張済元(チャン・ジェウォン)議員が金氏と手を握る「金張連帯」に出たことも、権氏不出馬の背景とみられている。ただし権氏は、「大統領と話す事柄ではなく、私が自分で決断した」と話した。また、特定候補を支持するかどうかについては、「誰かを支持する考えはない」と述べた。

親尹議員らは、「親尹の党代表候補が事実上、金氏で交通整理された」というムードだ。同日午後、金氏が演説を行った「国民の力」松坡(ソンパ)乙党協委員会の新年会には、親尹議員の勉強会「国民共感」に所属する議員約20人が参加した。

親尹陣営の交通整理によって、全党大会の対陣表の変数は羅氏が出馬するかどうかになった。各種世論調査で先頭を走る羅氏が参戦するかどうかで、親尹の票はもとより決選投票に影響を及ぼす可能性が高い。ただ、羅氏は同日も、出馬について問われても「いろいろよく考えてみる」とだけ答えた。さらに劉氏が出馬する場合、「親尹対非尹(非尹錫悦)」対立が激化する可能性がある。

全党大会選挙管理委員会が、候補登録の期限を2月初めに定めたことで、他の候補の動きも早まっている。尹相現(ユン・サンヒョン)議員は同日、慶尚北道亀尾(キョンサンプクト・クミ)の朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の生家で党代表予備選への出馬を宣言した。安哲秀(アン・チョルス)議員は選挙陣営を整えた後、来週中に出馬宣言することを検討している。


キム・ジュンイル記者 クォン・グヨン記者 jikim@donga.com · 9dragon@donga.com